「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

ロンドンの地下鉄のポスター

2008-07-13 07:06:36 | 内装・インテリア


ロンドンでは地下鉄のことを一般にUndergroundと呼ぶ(Subwayとは普通呼ばない)。あるいはもっと感覚的な単語を用いてTubeとも言う。世界最古の地下鉄だから、長い間に蓄積されたそれにまつわる話題は豊富だ。そのひとつがポスターである。「キュー・ガーデンに行きましょう!」とか「クリスマスです。ショッピングに行くのは地下鉄でね」などと呼びかけるものだ。

前世紀初頭からこれまでに使われたポスターの数は、おそらく500以上1000以下。しかもそれらを今も見ることが出来る。原画が残っているし、ひとつひとつ作者の名前や作成した時までわかっていて、記録を残すことが自然に習慣化している彼の国らしさを感じる。

中ではロンドン動物園にまつわるものが歴史的にも多い。上の画像もそのひとつである。Charles Paine氏による1921年の作品だ。ペンギンの体の柔らかさや温もりが伝わる楽しいデザインである。これに限らず、他の何百という作品すべてが、かなり高いアーティスティック・ポイントを差し上げられるものである。モダンなデザイン、油彩・水彩画風なもの、あるいはアール・デコ調。皆なんともシャレているねぇ・・・。



私はその復刻版を注文した。それ自体はとても安いものだが、それを入れるぴったりの額を別途注文したので高くついてしまった。ダイニング・ルームの壁のかなり高いところに飾ってある。ご覧の通りで、縦は1メートル以上ある大きなものだ。ダイニング・ルームの壁には、あれこれ額が飾ってあるが、お気に入りの1枚である。FOR THE ZOO, BOOK TO REGNET'S PARK OR CAMDEN TOWN。世界最古の地下鉄に乗って、世界最古(?)の大動物園へ行きましょう。

定冠詞「the」をつけてTHE ZOOと呼ぶことで、グローバルな意味でMajorityが「あそこのこと」と自動的に理解出来るであろう場所はロンドン動物園だけだと推察する。ちなみに郵便切手に国名の印刷がないのは英国だけだ。理由はそれなりにあるが、そのこととどこかしら通じるような歴史的背景を感じながらの「THE ZOO」のポスター鑑賞を、私はほとんど毎日している。


コメント
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