「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

北側の悲劇(3)

2007-08-27 15:19:53 | 建築外観・構造


二つの弊害のうちまずは・・・
●街並みがキレイにならない

北側の道路が敷地にとって唯一の接道である
ような場合でも、相変わらず、建物の表情で
最も良いものとなるところを南面にすることが多い。
建物の北面が、「どうでもいい」「捨てた」
感じのつくりになっている家をよくみかける。

住人自身はとにかく、家は外の他人にどう見えるか、
周囲の情景とどう溶け合っているか大事であり、
その観点からして、この家にとって一番大事なのは
建物の北面であるはずなのに、施主はそれを
重視しない。北面には、小型で形の揃わぬ窓が
不規則に並ぶ。トイレ、風呂、二階への階段の
踊り場、キッチン、洗面所などの窓である。
設計上、水周りと階段が北側に回されやすく、
それらの窓は小さく、かつ形や設置場所の高さが
ばらばらで、外から見たときにまったくの
不ぞろい。さらに敷地に対して皆が建物を北に
寄せて建てようとするから、北側はスペース的に
余裕がなく、そこに場合によっては様々な配管
やプロパンガスのボンベ、給湯器なども並ぶ。

外観どころではないのである。
北道路の区画が並ぶ街並みは、多くの場合、
美しく見えない。なんとかならないかと思う。
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北側の悲劇(2)

2007-08-27 11:46:15 | 建築外観・構造


とにかく南が一番重要な方角である、とする
建築の哲学を私は不思議に思うのである。
家を建てるために入手した土地が、どういう
形であれ、道路つきがどうであれ、周囲の
状況がどんなものであれ、とにかく新たに
建てる建物は常にその南面が重要視される。
日光をとにかく浴びたいのである。
多くの人はそこに履き出しの窓を配置し、
外観上その家の「顔」ともいえる面を持ってくる。
敷地が北でしか道路と接していない場合でもだ。
唯一の接道である北側の道路に向かって見える
外観などどうでもよいかのような家も多い。

この傾向は、二つの弊害を生む。
●ひとつは街並みがキレイにならない。
●もうひとつは家の中が暑い。
というところである。
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