山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

「質量」=「重さ」?

2012-07-05 | うんちく・小ネタ

 とうとうヒッグス粒子が発見されたと報道されておりました。NHKの7時のニュースや9時のニュース番組で大々的に放送されておりました。数十年に渡る科学者達の努力が報われた偉大なる成果であると思います。

 しかし、その報道を観て少々気になる点がありました。それは「質量」と「重さ」という単語が同じ位の頻度で出てきたことです。本来ならば「質量」を使うべきですが、どうも「質量」ではピンとこないと思ってか「重さ」と言い換えているのでしょう。その時は、「まぁ、しょうがないか」と思いつつ、やっと見つかったかという感動の方が先でした。

 一夜明けて、某新聞の一面に「ヒッグス粒子」発見の見出しが躍っておりました。その記事の書き出しに「万物に質量(重さ)を与える・・・」とありました。さすがに記事の中で「重さ」という言葉は使用されていなかったのが救いでしたが・・・。そういえば以前にも、「太陽系に新惑星?」という見出しの記事中に「地球の3~7割の質量(重さ)を持つ。」と記述されていたことを思い出しました。

 「質量(重さ)」をどのように捉えなければならないのでしょうか。カッコの中は補足説明なのでしょう。「質量」という言葉が読者にわかりにくいと思われたのか、ご親切にも説明して下さっているのでしょう。しかし、世間一般では同じ意味で使っているかも知れませんが、物理では別物です。物理ではそうかも知れないが、世間では同じ意味に使っているから良いではないかという見解もあろうかと思います。しかしながら、報道というのは誰が接するか分かりません。現在勉強中の小中学生が接するかも知れません。学校の先生が「質量」と「重さ」は違うよと教えても、「だって、テレビで言ってたもん!」などといったことにもなりかねません。

 報道は公器といわれております。分かり易い報道を心掛けることも必要でしょうが、ここはやはり正確性を期すべきではなかろうかと思います。

 最近は随分と少なくなってきたとは言うものの「電力と電力量」が混同されている報道が未だにあります。「質量」と「重さ」を混同しても大した問題は起こらないと思いますが、「電力」と「電力量」を混同すると、とんでもない間違いをする原因にもなります。

 皆さんにとっては、どうでも良いことかもしれませんが、私は気になってしまいました。

 


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