山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

「節電塗装」に関する新聞記事について

2012-09-04 | 省エネ

 本日の朝日新聞朝刊(九州版?)に”「節電塗装」クールな知恵”と題する斉藤徹氏の署名記事が掲載されておりました。この記事中で業者談と思われるが「約115平方メートルのモルタル2階建ての場合、節電塗装は約100万円で通常より約20万円高くなるが、電気代は年間2万7千円ほど安くなり、10年足らずで相殺できる。」とありました。

 そこで九州電力の従量電灯単価21.72円(300kWh超過単価)で計算してみますと、1243kWhの削減に相当します。我が家(当時5人家族)で省エネ活動をする以前(平成17年)の年間電力使用量が5704kWhでしたので、これと比較すると約21.8%の削減です。ちなみに、省エネ実施後の翌平成18年の年間使用電力量は、約24%減の4334kWhでした。

 エアコンの電力使用量を全体の25%と仮定すると、年間1426kWhとなります。これだと約87.2%削減できることになってしまいます。我が家より使用量の少ないご家庭では、年間エアコンの使用電力量より多く削減できることになってしまうことでしょう。

 俄かに信じがたい数値です。どこから出てきた数値だか気になります。たまたま出てきたデータを用いているのか、多くのデータの平均値なのか、どのような条件で採取したものであるか等々を業者は説明する責任があると思います。

 「節電塗装」に関する考えは、「省エネ・節電製品について思うこと」で既に表明しているところです。この記事からは、冷房についてのみ効果があるのか冷暖房を通して効果があるのか読取れません。暖房に効果があるとすれば如何なる理屈によるものなのか。もし冷房のみの効果だとすれば、とんでもなく素晴らしい効果だと思われます。

 以上、ザット計算してみただけですので、確定的なことは言えませんが、何となく釈然としない記事でした。勿論、私の考えですので、間違いもあるでしょうし、誤解もあるでしょう。できましたら、お詳しい方のご批判、ご反論をお待ち致しております。


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