テレビCMなどで頻繁に流されているのが除菌や消臭に関する製品です。また、空気清浄機などのCMも結構流されております。私もダニやハウスダストに対してアレルギーがありますし、花粉症でもあります。だからといって、空気清浄機が絶対必要かと問われれば、ノーと答えます。それは空気清浄機が万能であるわけでもありませんし、外出先まで持って行ける訳でもありません。一時期私も色々と試してはみましたが、どれも気休め程度でしかありませんでした。
衛生的で快適な生活環境を追求することは大切なことなのかも知れません。しかし、必要以上に神経質にならなくても良いのではないかと思います。たとえ一時的に完全に除菌出来たとしても、すぐに細菌は増殖を開始します。除菌除菌と大騒ぎしても、所詮完全に細菌を撲滅することはできません。
それに善玉菌・悪玉菌といわれているように細菌にも様々なものがいます。それを一網打尽に除菌してしまおうということです。人間の皮膚にも色々な細菌が住み着いています。一旦人が触ったものは、細菌がついているとばかりに徹底的に除菌しなければ気がすまない潔癖症の方がいらっしゃいます。そのような方でも体に良いということで乳酸菌なる細菌をわざわざ摂取しておられるのではないでしょうか。乳酸飲料には、100%乳酸菌以外の雑菌が入っていないと言い切れるでしょうか。
細菌は細菌同志が熾烈な勢力争いをしております。そもそも完全に除菌することは不可能なのですから、悪玉菌が人間に悪さをしない位にすれば、それで良いお話なのではないでしょうか。
何も不衛生にした方が良いなどということではありません。しかしながら、過剰に除菌する必要はないのではないでしょうか。除菌し過ぎて必要な細菌まで取り除いてしまっているのではないかと思ってしまいます。競争相手がいないところに悪さをする菌が取り付いてしまったら、それこそ爆発的に増殖することになってしまわないかと危惧します。そして、除菌しているから安心だといった油断が生まれるのではないかとも思っております。
また、消臭などといったことは本来不要なのではないかと思います。臭いには臭いの原因がある訳です。不快な臭いが嫌であるならば、その元を探して適切に処置することが大切だと考えます。臭いを分解したり、別の匂いを振り撒いても誤魔化しに過ぎないように思います。
という私も加齢臭が気になるところではあります。人を不快にさせないようにはしたいとは思っておりますが・・・。