報道によりますと羽田空港で発生した衝突事故を受け、国土交通省が滑走路への誤進入の危険性を管制官に知らせるため警報音を発するようにするなどの再発防止策をまとめたそうです。
「管制官が気付けなかった滑走路誤進入検出システムって!?」で指摘しおりますように、そもそも当該事象が発生した場合に警報音が鳴動し、管制官に注意を促すのが常識的な考え方です。
監視システム設計の経験上、設計の初期段階から警報音を鳴らさないようにするなど考え難いのです。それは監視項目の異常をより多くの手段で表現した方が安全性が高まるからです。例えば、視覚(画面表示、警告灯など)、聴覚(ブザー、音声アナウンスなど)、触覚(リストバンドなどのバイブレーション)の3つの手段で表示していれば、異常の発生を感知し易くなります。今回の場合では視覚的に表示はしていたものの管制官が見逃したということです。警報音が鳴動していれば管制官も気付くことが出来たでしょう。警報音がうるさいのであれば、管制官にバイブレーションで知らせるといった手段なども考えられます。それにシステムの表示が何らかの原因で作動しないこともあります。この場合でも複数の手段で異常を知らせるようにしていれば、どれかが生き残って作動してくれる場合だってあります。このように設計者は出来るだけリスクを低減し、より確実に異常を監視者に伝えるように考えます。
だから、警報音を鳴らさないというシステムになったのには何らかの積極的理由があると思われるのです。このシステム導入に際して、要求仕様段階からそうなっていたのか、それとも設計の途中から鳴らさないようにしたのか。私はその理由を是非とも知りたいのです。もしそれが合理的理由であれば納得します。しかし、再発防止策として結局は警報音を発するということになったということは、是が非でも鳴らさないとしたことに合理性があったとは考えられません。
何度も言いますが、監視システムとして表示と警報音はセットとなるのが常識です。それはあなただけの常識じゃないのと言われてしまえば身も蓋もないのですが・・・。
「管制官が気付けなかった滑走路誤進入検出システムって!?」で指摘しおりますように、そもそも当該事象が発生した場合に警報音が鳴動し、管制官に注意を促すのが常識的な考え方です。
監視システム設計の経験上、設計の初期段階から警報音を鳴らさないようにするなど考え難いのです。それは監視項目の異常をより多くの手段で表現した方が安全性が高まるからです。例えば、視覚(画面表示、警告灯など)、聴覚(ブザー、音声アナウンスなど)、触覚(リストバンドなどのバイブレーション)の3つの手段で表示していれば、異常の発生を感知し易くなります。今回の場合では視覚的に表示はしていたものの管制官が見逃したということです。警報音が鳴動していれば管制官も気付くことが出来たでしょう。警報音がうるさいのであれば、管制官にバイブレーションで知らせるといった手段なども考えられます。それにシステムの表示が何らかの原因で作動しないこともあります。この場合でも複数の手段で異常を知らせるようにしていれば、どれかが生き残って作動してくれる場合だってあります。このように設計者は出来るだけリスクを低減し、より確実に異常を監視者に伝えるように考えます。
だから、警報音を鳴らさないというシステムになったのには何らかの積極的理由があると思われるのです。このシステム導入に際して、要求仕様段階からそうなっていたのか、それとも設計の途中から鳴らさないようにしたのか。私はその理由を是非とも知りたいのです。もしそれが合理的理由であれば納得します。しかし、再発防止策として結局は警報音を発するということになったということは、是が非でも鳴らさないとしたことに合理性があったとは考えられません。
何度も言いますが、監視システムとして表示と警報音はセットとなるのが常識です。それはあなただけの常識じゃないのと言われてしまえば身も蓋もないのですが・・・。