山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

議員定数削減と選挙制度改革(衆参の選挙制度の同時改革)

2013-03-16 | 政治・経済・社会

 自民党案にしても民主党案にしても、これらの問題を抜本的に解決することはできないように思います。定数削減することによる弊害を小手先で何とか繕おうとするようなものとしか思えません。また、少数政党に対する配慮(これは納得させるためでもありますが)をするあまり、余計に歪な制度となりかねません。

 私は、「議員定数削減は本当に国民の要望か?」その他で、しつこいくらいに書いておりますように議員定数削減には反対です。

 しかしながら、議員定数削減は世の中の趨勢のようですので、この流れを変えることは到底できないものと思われます。そこで、議員定数削減を前提として、この問題を考えてみたいと思います。

 現在の選挙制度で、議員定数を削減すると最も問題となるのが一票の格差でしょう。これは衆議院も参議院も同じです。特に参議院の場合には顕著に現れております。ここで比例代表の議員定数を削減すれば、ますます格差を助長することになります。

 また、参議院は衆議院のカーボンコピーとよく言われております。これは衆参の選挙制度が似ていることも要因の一つであると考えられます。

 そこでかなり暴論ですが、衆議院は完全小選挙区制、参議院は完全比例代表制とすることを提案します。衆議院の比例部分の定数を格差是正に振り向け、余った部分の定数を削減します。参議院は選挙区の格差是正は絶望的ですので、選挙区の定数を比例代表へ移行して全て比例代表制にて選出することとします。少数政党のため定数は削減しなくても構わないと思います。

 このように衆参の選挙制度を全く異なるものとすることによって、参議院本来の機能を発揮できるようになるものと考えます。ただ、衆議院の死票が多くなってしまうことと少数政党が壊滅してしまうことは避けられません。死票の問題は、小選挙区制度をとる以上仕方ないことです。また、少数政党は参議院において活躍の場を求めていくといったことになろうかと思います。

 何れにしても万人が納得するような選挙制度はあるはずもないのですから、知恵を出し合ってより良いものにしていくしかないでしょう。政党に有利不利を前面に出すとろくなことにはなりません。

 それから、議員定数削減にばかりに議論がもっていかれていることには不満があります。議員定数削減がコスト削減の目的からきているのだとするならば、議員報酬の削減と政党助成金の廃止・削減の議論も同時進行させるべきであることを指摘しておきます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。