「桜を見る会」疑惑の追及が、野党共同が一層強まっています。 また、メディアも連日報道を続けています。
「しんぶん赤旗」29日付は、一面トップで、「区分番号『60』総理枠認めよ」「反社勢力出席看過できぬ」の見出しで、28日の野党書記局長・幹事長会談の合意事項を報道しました。 その内容は以下の通りです。
「安倍晋三首相主催『桜を見る会』への反社会的勢力などの出席は『到底看過できるものではない』とし、政府提出資料にある紹介状の区分番号『60』が『総理枠』と認めることが審議の前提だと政府・与党に迫ることで一致しました」
また、「野党は、安倍首相出席の衆参予算委員会の集中審議の開催と会計検査院の調査要求の議決と招待者名簿の電子データの復元と速やかな国会への提出も求めました」
「与党側はこの要求に対し、区分番号『60』枠に言及することを一切拒否しました」
日本共産党の小池晃書記局長は11月25日、「桜を見る会」疑惑の本質について次のように指摘しています。
「野党一丸となった国会追及のなかで、『疑惑は公的行事の私物化という問題にとどまらない。 安倍首相が先頭にたって、自民党ぐるみで行った政治買収の疑いが極めて濃厚」
小池氏の指摘は、今後の疑惑解明の中心点になるのではないかと思います。 安倍政権のもとで、森友、加計学園をめぐる疑惑、甘利氏や何人もの大臣の辞任等が』繰り返されてきましたが、それらの「真相」は、安倍政権のもとで徹底的に隠蔽され続けてきました。 国民の苛立ちは頂点に達しているのではないでしょうか。
今回、明らかになった「桜を見る会」をめぐるさまざまな疑惑の重大性は、安倍首相と昭恵夫人、そして内閣の大黒柱である菅官房長官に直接関わっているところにあると思います。 それらは、公職選挙法・政治資金規正法・財政法等の違反疑惑、反社会的勢力との社会的には絶対通用しない歪みきった異常な関係です。 法治国家のルールを自ら破壊し、開き直っているのです。
その深刻さは、疑惑の当事者の「説明」「訂正説明」「意味不明な釈明」等のしどろもどろな言明にすでに現れています。 そして、「名簿は廃棄した」「復元は不可能だ」と繰り返す菅長官の記者会見の「傲慢」さと「動揺」の入り混じった姿が連日テレビで放映されていまが、本人は国民の怒りに油を注いでいるこに気づいていないようです。
いま、安倍政権の政治的大義は大きく失墜しつつあることは、誰もが感じているのではないでしょうか。 そして、この政権を退陣させ、どうような政権をつくるか。 多くの国民が自らの役割を考え、その重要な選択肢として、市民と野党の連合政権を視野に入れ始めているのではないでしょうか。 野党自身も今、試されていると思います。
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