宮応かつゆきの日本改革ブログ

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「米国の覇権維持の”捨て石”化ー米核爆撃機との共同訓練が常態化」ー沖縄平和委大久保事務局長

2021年02月16日 | 沖縄と基地

「平和新聞」2月15日付に沖縄県平和委員会の大久保康裕事務局長のレポートが掲載されました。一部を紹介させていただきます。

「米国は海洋進出を強める中国に対抗する軍事的な『包囲網』の形成に腐心していますが、現場レベルはその先取りが進められてきました。水陸両用作戦の要所となる沖縄では、強襲上陸作戦のスキル習得を目的に、陸自が十数年前から海兵隊基地に通い詰めでした」

「『日本版海兵隊』と呼ばれる水陸機動団ができた今、米軍指揮下どころか、米軍の一戦力と化しています。最近、辺野古新基地への配備計画が報じられた水陸機動団は、MEU1個、もしくは海兵隊が新編予定の『海兵沿岸連隊(MLR)の一部として期待されているのかもしれません」

「在沖米軍基地には、県外の自衛隊も頻繁にやってきます。米軍の訓練・特殊作戦・部隊運用・武器等装備品の視察、幹部間交流、そして『研修』『研究』を名目にした事実上の共同訓練です」

「共同使用では、自衛隊はまず、キャンプ・ハンセンで住民を巻き込む戦闘を想定した都市型戦闘施設や実弾射撃訓練場を使用。地対空ミサイル部隊や偵察部隊の移動展開訓練も定着させてきました。海兵隊と化学・生物・核兵器及び放射線防護の対処訓練もおこなわれ戦時医療の分野も旺盛です」

「核爆撃を担う米空軍戦爆撃機を自衛隊機が防護する共同訓練はほぼ毎月実施されています。在沖空自の戦闘機の参加は18回を数えました。核爆撃の一翼を担う訓練でもあり、もはや『核の傘』どころか『槍』の一端です」

「海自艦は中国に存在を誇示する米空母を支援。中国から見れば米空母打撃軍の一員です。大陸間弾道ミサイル、長距離戦略爆撃機、攻撃型空母などの攻撃兵器は憲法上保有することは許されないというのが政府見解です。しかし、沖縄をはじめ南西諸島周辺では、あからさまなに違憲の戦力を虎の威を借りて見せつけています」

「隣国と制空権・制海権の優劣を競い合う事態が生ずれば住民は逃げ場がありません。ライフラインを断つサイバー攻撃を受ければ深刻な被害は必至です。軍隊は住民を守りません。沖縄戦で実証済みです。日本全体が米国の覇権維持のための『捨て石』と化しています」

「防衛省は今、北海道から自衛隊を島嶼防衛の訓練のため南西諸島へ派遣させています。沖縄戦では県外出身兵約6万6000人が戦死しています。二の舞の始まりにしてはなりません」

 


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