宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”不条理と不正義だらけの判決””職場復帰を絶対にあきらめません” 日航・内田妙子原告団長

2014年06月05日 | 憲法・人間

 日本航空による不当解雇の撤回を求める客室乗務員の裁判で東京高裁(大竹たかし裁判長)は3日、原告の控訴を棄却し、解雇を認めた東京地裁判決を維持する不当判決を出しました。

 私も現役時代、不当解雇や自らも原告となって賃金差別裁判を国(現財務省)相手に27年間たたかった(横浜地裁・敗訴、東京高裁・勝訴、最高裁・勝訴)一人として、日航解雇不当判決報告集会での内田妙子団長のあいさつに強く共感させられました。 人間として当たり前に働き、生きる権利が、また国民の安全を守る仕事が、なぜこんなにまで不当にないがしろにされなければならないのでしょうか。

 「しんぶん赤旗」5日付に内田妙子団長のあいさつが掲載されています。 紹介させていただきます。(一部省略)

 「5月21日に出された大飯原発差し止め判決は、私たちにとっては明るい判決となりました。 しかし、今日の判決は、一審の時の会社の主張を丸のみで使われた不当判決です。 大飯原発訴訟の裁判長が出した判断は、住民に寄り添っての判決が出されたと考えています」

 「今日の判決は何一つ、労働者に寄り添うことのない判断と判決内容になっています。 不条理と不正義だらけ、本当に憤りでいっぱいです。 更生計画、管財人万能主義一辺倒で出したものです」

 「憲法76条では、裁判官はその良心に従い、憲法と法律に基づいて独立した判断をしなければならないと定めています。 しかし、今回の判決はあまりにも管財人に偏りすぎて、そこしか見ないものになっています。 まさに、憲法をじゅうりんする判決です」

 「ILO(国際労働機関)の勧告が2回にわたって出されました。 1次勧告では、協議が十分になされていないと勧告され、2次勧告では大量の採用があることが指摘され、そうであるなら私たちとさらに協議をすべきとしました。 政労使の三者で出された勧告であるにもかかわらず、司法は本当に労働者の立場に何一つ立つことなく、判決を出しました。 国際的に批判されることは間違いありません」

 「解雇されてから3年5カ月、一審、二審とこれでもか、これでもかとひどい判決を受けてきました。 私たちは裁判のなかで、事実と証拠に基づいて立証してきましたが、裁判所は会社に対しては重大な証拠となる資料の提出を追求しませんでした」

 「私たちが出した証拠について裁判所は、『それでも足りない』『それでも足りない』といってきました。 私たちがこれ以上どれだけの証拠と事実を出せば、裁判所が認めてくれるのでしょうか」

 「私たちは、絶対にあきらめません。 上告もして、何としても職場復帰を果たすという決意をして、また今日から新たにがんばっていきます」

 今日、パイロット関係の判決が出されます。


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