宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”五輪強行納得できない”ー五輪メダリスト・末続慎吾さん=「しんぶん赤旗」紙上で語る

2021年05月27日 | 未来社会へのプロセス

「しんぶん赤旗」日曜版5月30日付に、五輪メダリストの末続慎吾さんが、「五輪強行納得できない」と思いを語っています。一部を紹介させていただきます。

「ぼくは大会を推し進める人たちによる一方的で自己完結的なやり方について、納得がいきません。世論調査で国民の約7~8割が開催に反対しています。その国民感情を見ていないかのような物事の進め方をしているように感じます。国民はなにもむちゃを言っている訳ではありません。何をもって『安心・安全』なのか、知りたいだけなのです」

「これだけ国民世論が『中止』を求めているのは、明らかに説明不足であることは否めません。そして、このまま開催を強行したとしたら、(五輪に対する)負の感情が、大きい箱モノとともに残ってしまうのは目に見えています」

「国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が10日、日本人の『粘り強さの精神と逆境を耐え抜く能力』をほめたたえて、開催できるというメッセージを発信しました。でもいまはそんなことを言われても、日本国民に届かないだろうな、と感じます」

「なぜなら、国民はすでにがんばっていますから。十分に耐え忍んでいるからです。それよりも『五輪開催で日本国民に無理をさせてしまいます』の一言が、なぜ言えないのでしょうか」

「オリンピックの理念からすれば、嘆かわしい事態です。五輪は『平和の祭典』です。人種や肌の色など、違いを超えて『対話』して理解しあうことに意義があります。それなのに開催国がこんなに荒れて、推進する側と国民が分断されてしまっています」

「すべては、推進する人たちが国民感情に向き合わず『対話』の門戸を開かないのがいけません。世界はいま、日本が『対話』で解決する姿を注目しています。開催国がオリンピックの理念や意義にのっとっているのかと。オリンピックはつねに開催国の真実を映し出します。これまでのプロセス(過程)を見ても、日本は恥をさらす場面が多々ありました。これはオリンピアン(五輪経験者)として恥ずかしい思いです」

「アスリートは自分の全存在をかけて、この状況の中でいまなにを考えているのかを発信するべきだと思います。選手は競技だけをしていればいい時代ではありません。開催の是非について、勇気を振り絞って発信するのは、いまです。私も納得できない現状に対して、一アスリートとして、個人として、本当の気持ちを伝えていきたいです」