宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
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”過渡期は未来社会をきずく創造に満ちた一時代”ー党の歴史と役割を考える(7)

2018年07月27日 | 日本共産党の歴史と役割

 日本共産党の綱領第16節は、人類が社会主義・共産主義の未来社会に進む前に、過渡期が存在し、過渡期の探究の諸課題を明らかにしています。 この時代について次のように指摘しています。

 「社会主義的変革は、短期間に一挙におこなわれるものではなく、一歩一歩の段階的な前進を必要とする長期の過程である」

 そして、この過渡期をすすめる上でも決定的な役割を果たすのが、多数者革命論であり、その実践です。 この点につても次のように述べています。

 「日本共産党は、社会主義への前進の方向を支持するすべての党派、人びとと協力する統一戦線を堅持し、勤労市民、農漁民、中小企業家にたいしては、その利益を尊重しつつ、社会の多数の人びとの納得と支持を基礎に社会主義的改革の道を進むよう努力する」

 この過渡期論についての、「革命論研究」(下 298~299頁)の説明を見て見たいと思います。

 「人類史をふりかえれば、どんな社会構成体でも、上部構造である国家の力だけで成り立った社会構成体はありません。 奴隷制社会にしても、奴隷制帝国がさきにあってその社会をつくりだしたわけではなく、原始共産制の社会のなかに、奴隷制経済が生まれ、それが社会全体で支配的な力をもつまでに成長・発展したときに、氏族制度をくつがえし、それを奴隷所有者の国家でおきかえたものでした」

 「封建制国家が奴隷制国家にとってまわったときにも、資本主義国家が封建制国家にとってかわったときにも、同じことが起きました。 その過程を、マルクスは、『奴隷制の経済諸法則の自然発生的な作用』が『農奴制の経済諸法則の自然発生的な作用』とおきかえられた過程、あるいは『農奴制の経済諸法則の自然発生的な作用』が『資本と土地所有の自然諸法則の自然発生的な作用』とおきかえられた過程と呼びます」

 「社会構成体のこうした交替の時機は、それぞれが人類史のなかの『過渡期』にあたりますが、どちらの場合にも、新しい経済体制が、その経済的諸法則の自然成長的な作用によって存立・存続・発展する地点に達し、古い経済体制に全面的にとってかわるまでには、『新しい諸条件が発展してくる長い過程』--数世紀にわたる時間が必要でした」

 「そして、マルクスは、現在の『資本と土地所有の自然諸法則』の自然発生的な作用を、『自由な結合的労働の社会経済の諸法則』の自然発生的な作用でおきかえる過程、すなわち、資本主義社会から共産主義社会に革命的に転化する現代の過渡期も、過去に人類が経験した過渡期と同じように、『新しい諸条件が発展してくる長い過程』となることを結論ずけたのです」

 そして、不破氏は、次のように述べています

 「新しい社会を生み出してゆくための、探究と開拓の巨大な課題が横たわっています。 マルクスが指摘した諸課題の解決は、将来、新しい社会の建設にあたる未来の諸世代の肩に大きくゆだねられているのです。 この過渡期が、未来社会をきずく、探究と開拓の無数の創造的努力に満ちた人類史上の一時代となることは、疑いをいれないところでしょう」(「革命論研究」(下 301~302頁)