宮応かつゆきの日本改革ブログ

●日本共産党
総選挙で市民と野党の共闘で政権交代を、共産党の躍進をめざします。

"自由を求める革命家”マルクスー党の歴史と役割を考える(4)

2018年07月20日 | 日本共産党の歴史と役割

 日本共産党創立96周年記念講演で志位和夫委員長は、生誕200年を迎えたマルクスについて語りました。

 「ドイツのシュタインマイヤー大統領は、マルクス生誕200年の集会で次のように語りました。 『彼にとって重要なことは、大衆の困窮の克服であり、貧困や支配からの解放であり、 絶対的官僚制国家の鉄の手からの解放であった。 彼の作品は情熱的なヒューマニズムに貫かれている』」

 「『そこには、言論の自由、人間的な労働条件と8時間労働時間制、労働者層の教育を求める訴え、そして、自由を求めるたたかいでの女性の役割の高い評価から環境保護の呼びかけまである』」

 「マルクスを生んだドイツの現職の大統領が、マルクスを”自由を求める革命家”として語ったことは、たいへん印象深いものがあるではありませんか」

 日本共産党の綱領は冒頭部分で、「日本共産党は、わが国の進歩と変革の伝統を受けつぎ、日本と世界の人民の解放闘争の高まりのなかで、1922年7月15日、科学的社会主義を理論的な基礎とする政党として、創立された」述べています。

 また、規約第2条で、「党は、科学的社会主義を理論的な基礎とする」と規定し、科学的社会主義の党であることを明確にしています。

 しかし、科学的社会主義の創設者であるマルクスやエンゲルスの活動と膨大な論考から、革命論を引き出し、理論化する研究には大変な努力が求められてきた分野であることに新ためて注目させられています。

 不破哲三氏が、「マルクス・エンゲルス革命論研究」(上・下)初版本がでたのが、2010年1月です。

 不破氏は、この著作の冒頭部分、「講座を始めるにあたって」のなかの、「革命論の勉強のために」のなかで次のように述べています。

 「マルクス、エンゲルスの教科書的な著作がない。 まず第1の点は、マルクス、エンゲルスの革命輪をまとまった形で説明した著作がないことです。 教科書的な著作といえば、経済学には、『資本論』があり、『賃金・価格・および利潤』があります。 哲学には、『フォイエルバッハ論』や『反デューリング論』があります。 ところが、革命論に関しては、科学的社会主義の大事な構成部分でありながら、これを読めばマルクス、エンゲルスの革命論のおおよそがわかる、という著作がないのです」(上・19頁)

 「マルクス、エンゲルスの理論的な発展が激しい分野。 どんな分野でもそうですが、とりわけこの革命論の分野というのは、マルクス、エンゲルスだって、最初から完成した革命家として出発したわけではなく、志をもって活動に入り、科学的社会主義の理論を生みだし発展させながら、革命運動に取り組んだのです」(上・22頁)

 「そしてそのなかで、1948年の革命にも出会い、革命の戦略・戦術をたて、運動のなかでその検証・総括をおこない、理論と実践の発展をはかる、そういう過程を積み重ねつつ、自分たちの革命論を形成し、成長させ、発展させる道をすすんでいったのです。 その過程には、二人がさまざまな問題にぶつかり、その解決に取り組む劇的なドラマが、無数にふくまれています」(同上)

 こうした、マルクスとエンゲルスのたたかいと理論活動を日本の革命ー日本共産党の綱領路線に生かす努力がどのように行われてきたのでしょうか。