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活断層の結論出ず追加調査、大飯原発

2012-11-07 21:19:24 | 大間原発の中間貯蔵化
11/7NHKニュースが伝えておりました。

-大飯原発の“断層”結論出ず-

11月7日 20時8分国内で唯一運転している福井県の大飯原子力発電所の断層が、活断層かどうかを評価する国の原子力規制委員会の専門家会議は、7日改めて議論しましたが結論は出ませんでした。
専門家会議は関西電力に追加の調査を求め、判断するまでには時間がかかる見通しです。

国の原子力規制委員会の2回目の会議には、島崎邦彦委員と専門家の合わせて5人が参加し、大飯原発の敷地を走る「F-6破砕帯」という断層が活断層かどうかや、今月2日の現地調査で見つかった地層のずれが「活断層」か「地滑り」かについて議論しました。

7日の会議では、まず関西電力の担当者が説明し、「F-6破砕帯はこれまでの想定より短く600メートルにとどまっていて活動性はない。また地層のずれは地滑りによるものだ」として、ずれや破砕帯は活断層ではないと主張しました。

これに対し専門家から「破砕帯の立体的なデータが不足している」「地層のずれの付近をさらに掘って調べるべきだ」といった意見が相次ぎ、活断層について結論が出ませんでした。

規制委員会の島崎委員は「非常に限られたデータを基に議論しているので、原子炉の近くで地面を掘るトレンチ調査を改めて行ったうえで、誰が見ても『そうである』という形で決着したい」と述べました。

規制委員会は関西電力に対し前回、議論が集中した敷地北側の「ずれ」の周辺などを掘ることや、建設前にF-6破砕帯を確認した掘削場所の南側を300メートル程度掘るよう指示し、必要に応じて専門家の現地調査を改めて行うということですこのほか会議では、島崎委員が再調査を指示する考えを明らかにしたことについて東洋大学の渡辺満久教授が「大飯原発は運転中でスピード感を持って判断することが使命で、悠長なことを言っている場合ではない」と述べ、調査の進め方に異議を唱える場面もありました。

規制委員会は、活断層だと判断した場合、大飯原発の運転停止を求める考えですが、次回の会議は追加の調査で重要な成果が得られてから行われることになっていて、専門家が判断するまでには時間がかかる見通しです。

会議のあとの記者会見で、原子力規制委員会の島崎邦彦委員は今後の調査の進め方について、「どこまで掘り進めれば判断できるかは現段階では言えないが、『これだったらこうだ』という段階に至れば、当然判断したい。状況によっては急きょ会合を開いて判断することもあり得る」と話しました。

一方で「大飯原発を止めなくても安全上問題はないか」という質問に対し島崎委員は「『完全に安全』ということはこの世にありえないので、どの程度で判断するかは難しい問題だ。『止める、止めない』はきょうの会合の議題ではない」と述べて明言しませんでした。

-引用終わり-

予想通り、結論は先送りされました。

関電は、この冬の節電要請もあり、加えて大飯原発が停止すれば一大事なので、全力で否定してきました。データが少ないことを幸いに、自分の都合の良いように説明しているようにも感じます。

時間軸を設定しないのはおかしいです。トレンチ300m追加するので1か月とか後に中間でも会議をするべきでしょう。途中経過や方向性の確認をしつつ、現地調査も適宜必要でしょう。

「完全に安全ということはこの世に有り得ないので・・・」という発言をしている委員がいますが、原発ではそのような表現は適切ではないでしょう。

まだ分かっていないようです。

少なくとも、事故が起きる前に危険性を指摘されているのですから、如何に短期間で判断する方法は無いか、ということを模索する姿勢が必要です。

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