i氏の海外生活体験記

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期待し過ぎてはいけない温泉発電

2013-01-29 02:06:55 | 下北の地熱発電
1/28東京新聞が伝えておりました。

-「温泉発電」事業化を国が支援 島根など全国6地域-

 温泉のお湯の熱エネルギーを活用して発電する「温泉発電」の事業化に向け、経済産業省は28日、島根県江津市の「有福温泉」など6地域での七つの開発計画を支援すると発表した。事業者は発電分を電力会社に販売することを検討。事業が本格化すれば、温泉地の知名度向上や再生可能エネルギー普及に役立ちそうだ。

 温泉発電は、温泉地の源泉や井戸でくんだ高温のお湯を活用し、蒸気タービンを回して発電する。発電後のお湯は入浴用に使える。

 国の支援が決まった地域は、有福温泉のほか、北海道足寄町の源泉、静岡県東伊豆町の「熱川温泉」、富山県黒部市の「宇奈月温泉」など。

 今回の支援対象ではないが、長崎県雲仙市の小浜温泉など他地域でも独自に開発準備が進められている。

-引用終わり-

昨年参加したシンポジウムで温泉発電メーカーは70~95℃で対応できる、としていました。また、地熱セミナーでは53℃から出来るが85℃は無いと採算に乗らない、とコメントしていました。

新たなボーリングが不要なので、初期投資6千万円くらいで6年で回収できる計算とのことです。

高温と水量が豊富な温泉地は是非事業化すべきだと思います。本日メディアでこのニュースを数回聞きました。

しかしながら、本来のエネルギーの代替としては期待し過ぎてはなりません。どのニュースでも取り上げていませんが、恐らく一か所当たりが小規模なのです。例えば上記メーカーの製品はわずか60kwです。震災から2年経って温泉発電はようやく数件の事業化調査が始まったばかりです。

やはり、本格的な地熱開発は10年くらいのリードタイムが掛かってしまいます。また、期待する高温岩体発電などは20年くらいは掛かるでしょう。
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