i氏の海外生活体験記

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市民風車わんず、多彩な事業展開

2013-03-27 23:22:24 | 下北の風力発電
3/26毎日新聞が伝えておりました。

-ふるさとのエネルギー:青森・GEA、市民風車わんず 利益還元し多彩な事業-

 風力発電を核にして地域の自立を図ろうと、青森市のNPO法人「グリーンエネルギー青森」(GEA)が03年に市民出資の風力発電所「市民風車わんず」を青森県鰺ケ沢町に設立してから10年がたった。売電収益を活用した農産物ブランド化など多彩な事業を展開しているGEAの事務局長、三上亨(みかみとおる)さん(56)に今後の活動などについて聞いた。【宮城裕也】

 −−風力発電所の効果は?

 GEA設立当時、市民風車は全国でも1例しかなく、資金が集まるか心配でした。しかし、町民や県内外の出資者775人から1億円が集まりました。風力発電に期待し「エネルギー政策を転換したい」「次世代への責任を果たしたい」という意思が形になったのだと思います。

 配当金の一部を出資者が寄付して、地域おこしの基金「鰺ケ沢マッチングファンド」を05年に設立しました。その利益分配金を環境対策や農業などに取り組む事業者に助成したほか、「風丸」のブランドで鰺ケ沢町特産の毛豆をPRしたり、リンゴや地元食材を使ったそばなどのブランド化事業にも着手。住民の自発的な活動が広がりつつあります。

 −−GEA設立のきっかけは?

 00年3月に「21世紀のエネルギーを考える会」を設立。7回の勉強会で自然エネルギーの可能性を模索していた時、北海道の市民風車の取り組みを知り、安定した強い風が吹く鰺ケ沢町に設置することを決め、03年2月に運用を開始しました。

 −−10年を迎えた今の課題は。

 青森にはたくさんの風力発電施設がありますが、ほとんどが県外事業者の運営で、利益は県外に流れているのが現状です。地元が運営していく仕組みをさらに広げていくのが課題です。大手主導ではなく、地元が主体となり、市民を巻き込んでいくことが大事です。

 −−東日本大震災後、自然エネルギーが注目されていますね。

 震災後、固定価格買い取り制度などの条件が整いつつあります。原発は放射線、火力発電は温室効果ガスの排出が心配で、自然エネルギーを選択したい人は増えています。「電力の自由化」を進めるためにも、供給サービスを充実させることが重要です。今はまだ、消費者が電気を選べませんが、自分たちで風力発電所を造ることはできる。現在2機目の設置を目指し、計画を検討しています。住民に問題を提起し、地域の自立を促すきっかけになるのが市民風車の役割だと思います。

 ◇年間1100世帯分まかなう発電量

 市民風車「わんず」の年間発電量は約1100世帯分をまかなう約350万キロワット時で、全量を東北電力に売電している。03年3月〜12年末に累計約3129万キロワット時を発電し、設備利用率は26%と、規定の配当金を出しても利益が残る目標の27%に近い好成績を上げている。

 GEAは風力発電に加え、省エネを呼びかける「鰺ケ沢地域省エネビジョン」や、県産品をGEA推薦の商品として販売する「市民風車ブランド」などの事業を実施。こうした活動が評価され、05年に総務省の全国過疎地域自立活性化優良事例として表彰された。

 「わんず」は、津軽弁で「わたしのもの」という意味。「自分たちのエネルギーという意識が持てれば」との願いを込めている。

-引用終わり-

10年前に市民風車を設立されたのは大変立派なことですね。設備利用率26%も大変ご検討されています。ここは確か寄付した人の名前を銘板で表示していたと思います。寄付者がこの風車の場所まで訪れて記念写真を撮る姿が以前記事に載っていたと思います。
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