i氏の海外生活体験記

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東北電、頼めぬ水力

2012-02-20 15:17:13 | かわうち湖の海水揚水発電
2/20河北新報が伝えています。

-東北電、供給力増強へ腐心 豪雨被災地、頼めぬ水力-

 東北電力の電力供給力をめぐっては、昨年7月の新潟・福島豪雨で停止した水力発電所の運転再開が遅れていることも課題だ。特に福島県金山町にあり同社の水力としては最大規模の発電所が、当初の稼働予定から4カ月経た今も動いていない。地元住民が「発電用ダムの放水が被害拡大につながった」と訴えているのが理由で、補償や安全対策を求める声への対応が鍵となりそうだ。

<昨年10月再開予定>
 豪雨では東北電の福島、新潟両県の29カ所の水力(合計出力約100万キロワット)が被災し停止した。同社は当初、比較的被害の小さい18カ所の運転を昨年中に再開させる予定だったが、現段階で再開できているのは15カ所にとどまる。
 再開が遅れている発電所のうち、出力が最も大きいのが福島県金山町の只見川沿いの第2沼沢発電所(46万キロワット)。夜間に水をくみ上げて貯水し、日中に発電する揚水式で、設備被害はほとんどなく、東北電は昨年10月に運転させる方針だった。

<来月にも対策要望>
 豪雨で金山町では、只見川沿いの住宅など約250棟が浸水被害を受けた。上流には東北電や電源開発(Jパワー)などの複数の発電用ダムがあることから、「放水も被害の原因」との声が豪雨後に上がった。
 住民らは1月、被災者の会を結成。3月にも東北電やJパワー、国に補償や安全対策を申し入れる方向で、東北電も住民を無視する形での運転再開を見送っている。

<スケジュール未定>
 豪雨時の放水に関して東北電は「適正だった」との立場で、家屋や農地の補償、水害防止策などを求める被災者の会との間には隔たりがある。町も「町民が納得できる対応を、発電事業者がとるかを見極めたい」(総務課)と静観している。
 第2沼沢を含む周辺の水力の一部は、東北電が昨年11月に試算した今夏の供給力に含まれている。第2沼沢の再開見通しについて、東北電は「具体的なスケジュールは未定。住民の理解を得られるように引き続き努力したい」と述べるにとどまっている。

-引用終わり-

記録的豪雨という響きは、想定外津波と少々似ているニュアンスと感じました。地熱発電の温泉地影響と同様に住民と十分対話を続けるしかないでしょう。

今後、大型ダムの開発はほぼ出来ないでしょうから、地産地消の小水力発電が増えてくるでしょうね。
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