i氏の海外生活体験記

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コンシニョーレ

2007-07-28 18:43:54 | ジャカルタ滞在記
「巧みに調和させる」という意味があるそうです。

本日の日本人スタッフのミーティングでかなり上質のネタが出てきました。

土曜日なのに朝一番に施主側からプロジェクトの交渉担当に連絡が入りました。

「早期発注したいので現在提出されている詳細設計図を上の者が2日間カンヅメの徹夜でチェックしたい。その場でマンツーマンの修正をするので日本人も入ってほしい。ついては環境を変えて集中したいので2日間ホテルを準備し、パソコン、プリンターを持ち込んでほしい。日時は火曜日の17:00からである。」

大変なことになりました。

直ぐに反対意見が出ました。 

「契約ではそのような対応をする内容になっていない。しかも17:00から徹夜などもってのほかである。私はチームの方針がどうであれ断固拒否する。」

「修正指示を出してその場で対応するのならローカルに任せたらよいのではないか。CAD修正は現有の日本人スタッフでは到底2日では終わらない。」

「いや、ローカルに全て任せることには反対だ。変更内容を日本人が了解しないで提出する訳にはいかない。」

「いやいや、工程が遅れている現在、このような対応で大幅に時間短縮ができて、その場で彼らからサインを貰えるのであれば、それはそれでメリットが大きい。」

そこでナイスな意見です。
「マカン(食事)にカラオケを付けたらサインは早く済むのではないか。」

ケンケンガクガクな意見の中にも少しずつ方向性が読めてきました。

「なぜ急に忙しいエライさんたちが?」

「勤務時間外の17:00からとは彼らからはあり得ない。」

「ホテルに行ってもパソコンの接続やデータの容量の問題もある。情報も漏れやすい。」

「このオフィスの会議室ではダメなのか? 向こうも知っているはずだ。」


結局、その場で結論は出ず、交渉人真下(仮名)が「ホテルとマカンとカラオケは準備することでOKか?」と確認することになりました。

誇り高きローカルのボスも大笑いでした。
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