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県が風力発電、一戸

2012-10-13 11:18:42 | 下北の風力発電
10/13読売新聞が伝えておりました。

-一戸に風力発電11基・・・県企業局-

 県は12日、一戸町に県内初となる蓄電池併設型の風力発電所を建設すると発表した。風の強さによって出力が変動しても安定的に電力を供給できるのが特徴で、2017年の運転開始を目指す。発電した電気は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づいて東北電力に売電する予定で、年間約10億円の収入を見込んでいる。

 県企業局によると、同町高森高原地区の牧野に11基を建設する。合計最大出力は2万5300キロ・ワット。二戸市浄法寺町にある稲庭高原風力発電所(3基、合計最大出力1980キロ・ワット)に次いで県営風力発電所としては2番目となる。

 送電線の近くに蓄電池を設置することで、風の影響で出力が変わっても、従来の発電所より安定的に送電できるようになるという。今後、環境アセスメント(影響評価)などを経て、16年に建設を開始。事業費は115億円を見込む。

 売電する電力量は1年間で5300万キロ・ワット時。一般家庭約1万6000世帯分の消費電力量に相当するといい、同局では、東北電力の買い取り予定期間である20年間で、発電事業を黒字化できるとしている。

 県地球温暖化対策実行計画では、再生可能エネルギーによる県内の電力自給率を2020年に35%とする目標を掲げている。11年度末現在は20・1%。新発電所の建設で0・6ポイントほど押し上げられるとみられる。

◇固定価格買い取り追い風

 新たに建設される風力発電所は、7月に始まった再生可能エネルギーによる電力の固定価格買い取り制度が追い風になっている。

 2001年度から運転している稲庭高原風力発電所は、落雷などによる稼働率低迷や修理費で赤字運営となり、県企業局の試算では18年度までに2億円近い赤字の累積が予想されていた。

 ところが、固定価格買い取り制度の導入で、現在は1キロ・ワット時当たり11・5円の契約になっている東北電力への売電価格が、今年度中にも同18円程度に引き上げられる見通しとなっている。その結果、21年度までの事業完了までに1億円近い累積黒字が達成できると期待されている。

 達増知事は12日の記者会見で、「県全体として、今後も再生可能エネルギーの導入に積極的に取り組んでいきたい」と意気込みを語ったが、今後の事業モデルは、将来の買い取り価格引き下げによって大きく左右される面も否めない。(山内健)

-引用終わり-

風力の採算性の話が記事になっています。故障、修理などは結構ある、と聞いていました。既存3基が18年で2億円の赤字となると、1基で年間370万円の赤字予想だったという事ですね。売電単価が11円から18円に引き上げられることで9年で累積1億円の黒字にかわる、ということは1基で年間660万円の黒字が見込める、ということですね。

新規風力発電は20年で黒字化目指す、ということは、よほど蓄電池が高いということですね。逆に考えると、蓄電池の無いタイプならすごい黒字が見込めるという計算ですね。

今後、資本力のある大手企業や商社、銀行はこぞって風力発電に参入することでしょう。自治体から見れば固定資産税、維持管理作業、借地費などが見込めるのでメリットは大きいでしょう。

私が自治体の係りなら、環境省の風力ポテンシャルマップとNEDOのマップから候補地を割り出して、資本力のありそうな所に売り込みに回りますよ。

大切なのは、地元の小資本も仲間に入れてあげる事でしょうか。
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