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「環境・地域・エネルギーと原子力開発」を読んでみた

2013-12-12 15:41:02 | あおもり
12/12「環境・地域・エネルギーと原子力開発-青森県の未来を考える-/弘前大学出版会」を読んでみました。弘大の教科書としても使っているようですね。全体像を掴むため目次をご紹介してみます。

-目次-

第一章 青森県・下北半島「原子力半島」化の歴史と現状
1.青森県・下北半島「原子力半島」化の現状
2.核燃サイクル施設・原発立地の歴史
3.福島第一原発事故以降の青森県の原子力施設をめぐる動向

第二章 放射能、原発、事故、再処理
1.放射能
2. 原子力発電、再処理
3.福島第一原発事故を経て未来を考える

第三章 内部被ばくについて-放射線科学の歴史から紐解く-
1.福島原発事故について
2.放射線科学の歴史
3.内部被ばくについて

第四章 下北半島の地質環境
1.地震はどのようにして起こるのか
2.下北半島の地形と活断層-何が問題なのか
3.猿が森埋没林の成因-巨大津波は来襲したか

第五章 青森県の経済と核燃マネー
1.青森県の経済と財政
2.弘前市と六ヶ所村の比較検討
3.青森県と核燃マネー
4.核燃マネーの功罪

第六章 核燃反対運動と青森県の地域づくり
1.福島第一原発事故後の動向
2.青森県地域団体代表者アンケート調査の結果より
3.何を問題にすべきか-「今後は慎重に原発を推進してほしい」に関して-

第七章 原子力神話から自然エネルギーの未来へ
1.原子力の本質
2.再処理過程のつまづき
3.自然エネルギーの未来へ

-引用終わり-

全体的にデータを示しながら丁寧に論じています。ただ8割が脱原発論に関しています。間違ってはいないと思いますが・・・。特に埋没林が津波20mを示しているらしいことは知りませんでした。これが事実なら東通原発はアウトでしょう。

私が一番興味があった「自然エネルギーの未来」というフレーズは少々ボリューム不足でした。図表データも一個もありません。せめて風力や海流の調査図、候補地くらいはほしかったですね。

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