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地層処分の適地、学術的見解

2012-09-18 10:17:23 | 大間原発の中間貯蔵化
9/18東京新聞が伝えておりました。

-宙に浮く核のごみ 地層処分3地域「適地」 学会で研究者-

 原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分地について、地質学の専門家が、日本列島の中では東北東部と北海道東部の計三地域の地層が最も安定しているとの見解を、堺市で開かれた日本地質学会で十七日発表した。学術的な視点から具体的な適地が示されたのは初めて。

 地層が安定しているとした三地域は、北上山地海岸地域(岩手県など)、阿武隈高原北部海岸地域(福島県)、根釧海岸地域(北海道)。地質学会に設けられた「地質環境の長期安定性研究委員会」の委員を務める高橋正樹・日本大教授が私案としてまとめた。

 高橋教授は、まず火山の分布状況に着目した。日本の火山は「火山フロント」と呼ばれる境界線より内陸側に分布する。火山フロントの位置は東北地方などでは数百万年程度変わっていないとし、フロントより海側の地域では火山の影響を受けないと判断した。さらに、最近十万年間の地殻の隆起・沈降が少ないことや、地震の原因となる地盤のひずみの蓄積が小さいことなどのデータを加えて分析し、三地域を選んだ。

 深い地層の研究施設がある幌延(ほろのべ)(北海道)や東濃(岐阜県)は適地とはされなかった。

 高レベル放射性廃棄物は、原子炉の使用済み燃料から生じる。非常に強い放射能を持ち、十万年間、地下三百メートルより深い地中に隔離する「地層処分」が国の考え。二〇〇〇年に関連法を制定し、最終処分地を探しているが、まったくめどがたっていない。

 処分法をめぐっては、日本学術会議が今月、地震や火山活動が盛んな日本で数万年先までの安全性を予測するのは難しいとし、人の手の及ぶ場所で数十年から数百年、暫定的に保管することを提言した。高橋教授は「処分はどこでもできるわけではない。目的に合った国土利用の観点から、一番安定していると考えられる場所を示す必要がある」とし、今後も学会などで議論を深めていく意向を示した。

-引用終わり-

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