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風力急増に東北電が「待った」

2012-04-14 15:59:36 | 下北の風力発電
4/12朝日新聞福島版で伝えておりました。

-風力発電 急増に東北電が「待った」-

 東北各地で、風力発電を採り入れる機運が高まっている。7月に始まる再生可能エネルギーの全量固定買い取り制度が、事業者の背中を押す。だが、買い取る立場の東北電力が「全部受け入れたら、送電網がパンクする」と待ったをかけた。

 ●各地での風力発電

 1日約3万6千立方メートルの浄水力で秋田市の水道を支える豊岩浄水場。東日本大震災後の停電で、水の供給が滞った。これを教訓に、市は「東北電頼み」を脱却しようと、風力発電を使う検討を始めた。

 市が民間事業者と風力発電会社を設立。この会社が出力2300キロワットの風力発電機を4基建てる。東北電の停電が起きたら市がただで電力を使うが、普段は東北電に売る。

 民間事業者を通じて昨年12月、東北電の受け入れ募集に応募し、今年2月の抽選で当選した。計画通りなら、2016年末にも完成する。

 東北は国内でも風力発電に適した地域といわれる。東北電によると、昨年は30万キロワットの受け入れ募集に東北6県と新潟県から165件、計324万キロワットの応募があった。前年の96件、257万キロワットから急増した。再生可能エネルギーの買い取り制度が7月から始まるのを追い風に、導入の動きが強まる。

 ○「送電網の強化必要」

 だが、東北電が3月末、これに待ったをかける試算を発表した。

 東北電は、すでに計55万キロワットの風力発電を受け入れた。現在の送電網で受け入れられる発電量は昨年の募集分も含めて最大200万キロワット。それ以上にするには、送電網を強くする必要があるというのだ。

 電線に容量を超えた電力が流れると、たわんで事故が起きる恐れがある。風力発電の適地には人口が少ない地域が多く、電線の容量が小さい。応募を全部受け入れるには、電線を350キロ新設する必要がある。

 さらに、管内の発電量が多すぎると、隣に電力を逃がすため、北海道電力と東京電力の管内とつなぐ電線も太くする必要があるという。

 東北電は、増強に必要な費用を管内だけで4700億円、北海道電力の分と合わせると1兆1700億円と見積もり、「誰が負担すべきか、国民的議論が必要」と主張する。

 ○整備は「電力会社で」

 だが、富士通総研の高橋洋主任研究員は「送電網整備は電力会社の責任」と言う。「自社の原発を建てる時は当たり前のように電気料金で費用を回収しながら、他の会社の風力発電の時だけ費用負担の議論を持ち出すのはおかしい」。日本の送電網の工事費は欧州の2倍ほどと言われ、電力会社の試算した費用が妥当かどうか、検証も必要という。

 青森県の下北半島などで実績があるコスモ石油系の風力発電会社は事業拡大を狙ったが、今回は抽選から漏れた。「送電網を強化し、抽選制度をなくしてほしい」(広報担当者)と願うが、費用を誰がどう負担するか。再生可能エネルギー普及の論点になりそうだ。

-引用終わり-

風力は表中によると、下北地区の導入計画はものすごいことになっていますね。
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