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眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

マッチアップ、猫

2020-08-22 15:15:00 | 忘れものがかり
猫が歩き、止まり、隠れ、
にらみ、見上げ、ひっくり返り、
背を丸め、目を伏せ、尾を伸ばし、
揺らぎ、移ろい、思い上がり、
はしゃぎ、化けて、静まって、

ひと時の間
僕をかき回した

じゃあね

猫を置いて
猫の庭を離れた


「猫なんてどこにでもいる」
と思われるでしょうか

今日は 猫の詩が胸に沁みます


【短歌】チョコバット・キャンペーン(折句)

2020-08-22 14:55:00 | 短歌/折句/あいうえお作文
ちょうどいい
輿を担いだ
8月に
ツノを伸ばした
友の中飛車


ちょうどいい
小島をみつけ
はなれたい
ツッコミのない
鳥の境地へ


ちょうどいい
恋がはじけた
バス停に
強がるタンク
トップの戦士


ちょうどいい
効果をうたう
馬鈴薯に
つかれてまわる
トップダンサー


ちょうどいい
小屋にこもった
旗揚げの
月は見えない
遠く見えない


ちょうどいい
コットンシャツを
羽織ったら
つべこべ言わず
飛べ! 海外へ


ちょうどいい
古書店前に
歯を出して
翼を閉じた
透明な傘






AIジャッジ

2020-08-22 07:39:00 | ナノノベル
 人に聞かせる前には、まず家で試すことにしている。
「何ともお粗末な話である」
 歯に衣着せぬジャッジはむしろ清々しい。乾いた拍手なんて必要ない。スピーチは最初から練り直しだ。

「どこらへんがよくないの?」
「何ともお粗末は話である」
 AIアシスタントは繰り返すばかりだった。

 そうとも。自分で考えなければ……。
 人は頼ってばかりでは人でいられなくなる。