秘密のイタリアン 2020-08-11 11:59:00 | 幻日記 突然訪れたのでもてなしの準備が整っていなかった。 レシピが煮詰まるまでグリーンを一緒に回ることになった。シェフはごぼうを手にし「これが愛用の武器だ」と自慢げに言った。構えは一流、スイングはデタラメで、一直線にバンカーに沈んだ。「本業は猿ゴルファーだ」 みんなでトマトを拾いに行く途中に異変に気づく。「罠だ!」 気づいた時には砂に足を取られて沈んで行った。地底まで行くとそこは大人の隠れ家的スペースになっており、小猿のイタリアンに入店してもてなされた。「いらっしゃいませ」
腸内裁判 2020-08-11 07:47:00 | ナノノベル 「法律はあくまでも指針。指針はあくまでも目安。目安はだいたい。あとは総合的に判断して私が決めることができる。つまり、答えは私の腹の中にある。よって懲役600年の実刑に処す!」チャカチャンチャンチャン♪「裁判長異議あり! 豚まん1つでどうしてそんなに重いの?」「お前の食った豚まんは私の腹に入るべきだった豚まんだからだ!」チャカチャンチャンチャン♪「こちらも異議あり! 裁判長の退席を言い渡します」「直ちに退席! 裁判長は我が国の法律を蔑ろにして、自分の私腹を肥やせなかったことを根に持って……」チャカチャンチャンチャン♪