Teddy Bear’s Diary

自作のテディベアの写真で、絵本を読んでいくようなページをつくりたい

8月の椅子

2009-08-31 | テディベア

美しい椅子のカタログ!?
なんと、広島市立大学の公開講座で私たちが作った1/5スケールのミニチュア模型が表紙になった冊子なんです。

 

裏表紙は、ほんものの椅子に座った受講生の写真、私はミニチュアテディに替わってもらっています。
先週の金曜日、反省会が開かれて、その席上で、先生が手渡ししてくださいました。
写真がいただけることはわかっていたのですが、みんな、それぞれのばら写真だと思っていたので、こんなにすてきな作品集になっていてびっくり、うれしさがこみあげてきました。
3人の先生方の手で製本してくださったそうです。
大学にも1冊、保存してくださることになりました。

 

ページをめくると、見開き2ページがひとりひとりの受講者のページになっていて、右ページにミニチュア模型の写真と椅子の名前、デザイナーの名前、これを作った受講者の名前が入っています。
そして、左のページには仕掛けがあります。
裏表紙にある作者が座った椅子と、1/5スケールのミニチュアの椅子を5倍にして実寸にした写真が合成してあるんです。
もちろん、写真撮影は別々なので、不自然にならないように、影の位置など苦労されたそうです。
みなさんのページを全部紹介したい…そんな美しいシーンが11の椅子で綴られています。

 

私のページ、左側がほんもの、右側が模型を5倍にしたものです。
5倍にしたら、製作の粗さが目立つかなと心配でしたが、合成してくださった先生の腕が抜群で、ばっちりです。
これは椅子同士が向き合っていますが、並んでいたり、それぞれが楽しめるように構成されています。

 

何枚か撮っていただいたそれぞれの椅子の模型写真や、集合写真、受講風景などが入ったCDもいただきました。

 

広島の中心地紙屋町の地下街シャレオには、指導してくださったY先生デザインのおしゃれな椅子が置いてあります。

 

Y先生は、鷹野橋ロータリーの設計デザインや、横川と可部間をはじめて走ったバスの復元なども手がけていらっしゃいます。

 

ここを通るたびに腰掛けたり、ピカピカの球にさわったりしています。

 

すこし離れたところに置いてある椅子とテーブルがいっしょになっているのは、市立大学の学生さんの作品です。

 

椅子の製作をした3D工房に模型と試作品がが置いてありましたが、1枚のステンレスを全ての角度73度で折りたたんであるそうです。

反省会ですが、午後6時にシャレオに集合して、先生が予約してくださった歩いてすぐのお店に移動、気がついたら、午後10時15分を過ぎていたという、楽しい会でした。
先生方3名と受講生7名が食べて飲んで語ったすばらしい時間はあっという間に過ぎていきました。

懐かしの写真・思い出の写真

2009-08-30 | テディベア

紙芝居を見る子どもたち 1954(昭和29).1.2 鈴木正美さん提供

 

広島駅 1956(昭和31)頃 森田常昭さん提供

 

本通り 1950(昭和25)頃 杉山弘一さん提供

 

比治山から平和大通りを望む 1957(昭和32) 小川昭さん提供

 

広島陸軍病院でのラジオ体操 日高弘之さん提供

 

宇品天然水族館で象を見る幼稚園児 1963(昭和38) 櫻井京子さん提供

 

カープうどん 三須小夜子さん提供

 

元安川で川遊び 香川仁さん提供

 

二人揃ってシェーッ 1966(昭和41).4 岩井屋敏男さん提供

 

本通り、年の市 原田良造さん提供

「懐かしの写真・思い出の写真」がたくさんの人たちから提供されていて、そのごく一部ですが、ご紹介しました。
9月1日まで、福屋八丁堀本店で開催されていますので、おついでの折がありましたら、足をお運びください。

広島市政施行120周年

2009-08-29 | テディベア

幻の平和祭ポスター(1950年)、小磯良平画伯がマッカーサー道路(現県庁前)をモチーフに描いたものですが、現在の平和記念式典に至る平和祭は、この年6月に朝鮮戦争が勃発し、米占領軍の圧力から中止に追い込まれました。
「中国新聞」2009.8.15紙面より

 

今年、市政施行20周年を迎える広島市、その記念事業として、広島市制施行120周年展「ひろしま・人と街の物語」が9月1日までひらかれています。
小磯良平画伯のポスターも展示されています。

 

広島市中心部の地図、虫眼鏡で詳しく見ることができるようになっていました。
広島に住んで、まもなく半世紀、ゆっくりと会場を廻りました。

 

展示は、120のQ&Aと昭和30年代半ばの台所と茶の間の復元展示などで構成されています。
手前のパネルは広島フォーク村(1969年)、右から2番目が吉田拓郎さんです。

 

鈴木三重吉さんの「赤い鳥」、栗原貞子さんの「黒い卵」、原民喜さんの「夏の花」、峠三吉さんの「原爆詩集」、正田篠枝さんの「耳鳴り」も並んでいました。
「ぎんのすず」は姫路市の小学校に通っていた頃、毎月学校を通じて配本されていて、とても楽しみにしていましたが、当時広島文理科大学学長長田新さんの監修だったんですね。

 

あはは、チャンバラごっこ、楽しそう。

 

女の子たちはこんなお人形で遊んでたんだね。

 

会場では、当時の学校給食を体験できるコーナーもありましたが、お昼をすませてすぐだったので、体験できませんでした。

 

次世代へつなぐ平和、

 

子どもたちからのメッセージ、たくさんの夢が書き込まれた葉っぱで大きな木に育っていくことでしょう。
これは1週間前の8月22日お昼過ぎの状態、明日は、市民から提供された懐かしい写真を紹介する予定です。

くま議会議員選挙

2009-08-28 | テディベア

衆議院議員選挙の投票日が近づいて、街では、うちわやティッシュを配って、30日の投票を呼びかけていました。

 

着ぐるみも登場、「キンサイ」というのは、広島の方言で「来てください」という意味です。

 

どうやら、くま議会議員選挙も行われるようです。
投票所にやってきたjun、自分に投票するんですか。

 

あらあら、カシスも、

 

くーたんも。

 

それぞれが投票箱に、

 

投票して、

 

結果を待ちます。
くまたちにはどんなに小さくても選挙権があり、立候補もできるんです。
即刻開票の結果、3匹とも当選しました。
立候補した全国のくまちゃんたちも、全員当選ですね。

ポスト

2009-08-27 | テディベア

カシスのテディベアがひめちゃんにお手紙を書きました。
ひめちゃんは、熊王子&ユミさんちに住んでいるかわいい女の子のくまちゃん、ひめちゃんのテディベアときちゃんとカシスのテディベアはお揃いなんです。

 

お手紙出しに行こうっと。

 

あそこのポストに出すの。

 

もうすぐよ。

 

ポストさん、お願い、聞いてくれる?

 

ひめちゃんちに届けてほしいの。
うふふ、このポストに投函すると、熊王子さんとユミさんちのひめちゃんに届くんですよ。

 

先日紹介したご当地郵便局のポストカードを熊王子さんとユミさんがプレゼントしてくださいました。
和綴じのノートもいっしょに入っていましたが、これはカシスがなにに使おうかと考えているようです。
ありがとうございました。

遊びの時間

2009-08-26 | テディベア

ちょっとユニークな外観で、作ってみたいなぁと思った椅子ですが、私にはむつかしいかなとあきらめた椅子、

 

椅子の名前、デザイナーの名前はうっかりしていて調べていませんが、これは独身者用の椅子、座面をあけて、背もたれに上着を、座面にズボンをかけ、三角のスペースに小物を入れる仕組みです。
外国では、寝室において使うようです。

 

実物はなかったのですが、雑誌に載っていた椅子、左ページに載っている図のように1枚の板でできていて、魅力的なフォルムです。

 

これも雑誌の1ページ、デザインしているって感じ、座り心地を試してみたい。

 

きゃ~、恐竜だ、逃げろ~。
というシーンではありませんね、みんなうれしそうなお顔、恐竜に遊んでもらっています、製作をした3D工房に住んでいた恐竜です。

 

恐竜に遊んでもらった3匹はお調子にのっています。

 

最終日、みんなの模型の写真を撮ったあと、

 

短時間の反省会をしたときに、Nさんが先生方にプレゼントした尾舞鳥(おまいどり)、紐の先に輪切りにした竹がついていて、そこに指を入れて回すと、羽音をたてて飛びます。
Nさんは趣味でオリジナルに工夫をしたからくり玩具を作っていて、その場にいた人たちと写真を見せてもらいながらお話をしたり、私が持って行ったからくり玩具で遊んだりと、楽しいお昼休みでした。
若い講師の先生のオリジナルの積み木でも遊ばせてもらいました。
製作に集中する時間と遊びの時間と、あっという間の5日間、明後日の夜、街に出ての反省会が楽しみです。

製作中

2009-08-25 | テディベア

 

 

 

 

 

 

5日間午前9時から午後4時までの公開講座、自分の作りたい椅子を選び、細部の計測をし、グラフ用紙に製図をして、素材を選び、部品を切り出して、組み立てていきます。
私自身が製作に集中しているので、ほとんど写真が撮れていませんが、ミニチュア椅子模型製作中の受講生の机の上です。

 

Nさんの計測図、左がレッド&ブルー、右がプライチェアです。
この図面自体がアート作品のように美しい。
プライチェアの背もたれのカーブは5cm間隔で計測されています、私の計測は10cmから20cm間隔くらいのいい加減さでした。

 

いいかげんな計測を元にした私の設計図、アゲハ母さんのコメントを読んで、記録として残しておこうと追記しました。
12:45追記

ジグザグ

2009-08-24 | テディベア

CONOID CHAIR (George Nakashima) 1968

 

模型、Tさんの作品、彼女はテディベアの中でもチーキーがおすきとのことで、チーキーが座っています。

 

Zig-Zag (Gerrit Thomas Rietveld) 1934

 

模型、Oさんの作品、写真では見えませんが、背面の組み接ぎ部分もきちんと表現されています。

 

Hill House Chair (Charles Rennie Mackintosh)

 

模型、背もたれの部分のカーブを出すのに苦労したとのことでした。

 

100年以上前くらいに作られたらしい中国の携帯用の座椅子と模型、これは現物が小さく構造が複雑なので、1/5スケールではなく1/2スケールです。

 

実物を折りたたんだところですが、1枚の板を3段に切り込んだ組み木のような仕組みで、うまく畳んだり組み立てたりできるようになっています、まるで、むつかしいパズルを解くような感じです。
模型もちゃんと折り畳めるようになっています、すばらしい。
この椅子を選んだ作者はパズルがだいすきで、5日間、一生懸命集中して取り組んだそうです。

 

How High The Moon (倉俣史朗) 1986

 

模型、スチレンボードでこのスティールメッシュの質感を出すのはむつかしかったと思いますが、きれいなカーブなどが表現されています。

 

真ん中のロッキングチェアに挑戦したのは、高校2年生の受講生、製作途中で時間切れでしたが、今週1~2日通って完成させるそうです。
先生方のこういう配慮もうれしいですね。

これらの名作といわれる椅子は、大学によっては、資料室に展示品として飾ってあるだけで、実際に座ったり触ったりできないところも多いそうですが、ここでは自由に座り心地を確かめたり、計測のために触ったり動かしたりさせてもらえ、しあわせな体験をすることができました。

プライチェア

2009-08-23 | テディベア

Ply-Chair (Jasper Morrison) 1988
実物と模型、1/5スケールだとこんな感じになります。

 

この椅子は座面中心部の裏側に5mmの余裕があり、座ると微妙に馴染むようになっています。

 

実物で5mmは模型では1mmですが、それが見事に作られています、素材はバルサ材です。
これを作ったNさんは機械設計をやってらしたとか、とにかくお仕事が正確、速い、美しい、見とれてしまいました。

 

この椅子には、彼のほかにもう一人Kさんが挑戦しましたが、こちらも美しく仕上がりました。

 

Red & Blue (Gerrit Thomas Rietveld) 1918

 

模型、3枚目のプライチェアを作ったのと同じ作者です、Nさんだけが5日間で2個製作しました。

 

PP58 (Hans J Wegner)

 

模型、仕上げの磨きまで完璧、とてもバルサ材の模型だとは思えません。
若い男性のAさんですが、とてもていねいな仕事ぶりでした。

 

Easy Chair No.45 (Finn Juhl) 

 

模型、Hさんの作品、シートの色を変えています。

椅子のミニチュア模型製作

2009-08-22 | テディベア

椅子のミニチュア模型製作の5日間がはじまりました。

 

資料館のデザイナーズチェアーが迎えてくれました。
これらの椅子はどれもロングセラー商品で、名作といわれているものです。

 

魅力的な椅子たち、

 

1日目の午前中、贅沢にこの椅子に座って、レクチャーを受け、自分が作りたい椅子を選んで、午後、その計測と調査をしました。

 

私が選んだのは、ロバート・ヴェンチューリがデザインした「クィーン・アン」(1984)、1枚目の椅子の写真の右側に写っています。
選んだ基準は2枚のパネルで構成されていること、ふだんシンプルなものがすきなので、たまにはちょっと華やかなものをということで、プリントの美しさに惹かれたことの2点です。
「建築家の椅子111脚」にも取り上げられていました。

 

2日目の午前中に、前日の計測を元に5分の1のスケールに計算して設計図を描き、午後から、製作にはいりました。
真ん中のくり抜きは先生に助けていただいています。
スチレンボードを曲げるのは、カッターで何本もの線をV字にカットして、その溝に接着剤をぬり、固定させていきますが、かなりの精度が要求されます。

 

スチレンボードは白、これに絵の具でそれっぽく塗るつもりにしていたら、デジカメで撮った写真を元にプリントアウトしてくださることになりました。
それを貼って、昨日5日目の午前中に出来上がりました。 

 

これは実物です、この椅子に座った写真と、模型の写真を5倍にして同じ大きさにした写真を合成して、プレゼントしてくださることになりました。
私は自分が座らずに、ミニチュアテディベアのセオドアとアルフォンゾに座ってもらいました。

 

セオドアが模型の椅子に座るとこんな感じ、パステルカラーがきれいでしょう。

 

接着剤が乾くまでの時間などを利用して、オリジナルデザインの積み木の子ども用椅子を作ってみました。

 

受講生は11名、全員分ではありませんが、ほんものの椅子に模型を乗せて記念撮影しました。
今回の受講者は、機械設計をしていた人などもいてレベルが高く、たくさんの刺激を受けました。
先生方もひとりひとりに寄り添って、材料や素材を惜しみなく提供、ていねいな指導をしてくださり、思ったよりも大変でしたが、思ったよりも数倍も楽しく過ごすことができました。
雰囲気がとてもよくて、みんなで反省会をしようという提案を先生がしてくださり、来週の金曜日の夜、街に出かけることになりました。
ふつう、公開講座で、こういうことってないですよね。
ほかの受講生のすばらしい作品などを5回シリーズで紹介します。

今日の午後、広島国際学院大学立町キャンパスで、1時半開場、2時開演で、石井あみさんの「イギリスアニメーションの現場2」があります。
アニメーションの現場のお話がたくさん、アーマチュアを使った人形の動かし方、外国のアニメーション作品の上映もあります。
参加費は無料です。