昨日、私の住む町出身のソプラノ歌手川端みきさんのお話とコンサートが近くの病院でひらかれました。
この病院は開業してから30年、文化講演会は今年で10年目11回を数えましたが、毎回、地域の人たちに無料で解放されています。
紹介されるみきさんと広島の中学時代のお友だち、今回のユニットは二人と中学時代の先生を加えた三人です。
お友だちと先生の交互のピアノ伴奏で、みきさんが歌いました。
彼女の透きとおる歌声、プログラムは「夏の思い出」からはじまりました。
お話はマイクを持って…それがもう楽しいんです、彼女の底抜けの明るさが発揮されたエピソードの数々…彼女が語るお母さんの育て方がすばらしい…全盲ゆえの苦労はたくさんあったと思うのですが、微塵も感じさせず、魅力的なトークにみんなが惹きこまれていきました。
「椿姫」第1幕「そはかの人か」を熱唱するみきさん、この日、彼女が歌ってくれたのは、ほかに「初恋」、「アメージング・グレイス」、「アヴェマリア(カッチーニ)」、「千の風になって」、「翼をください」、「私のお父さん」、アンコールで「ふるさと」でした。
無事コンサートを終えた三人(右端は先生)に惜しみない拍手がおくられました。
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川端みきさんは、中学生までを広島で過ごし、高校から東京に出て、フェリス女学院大学音楽学部を首席卒業しています。
その歌唱力はすばらしいです。
昨年の10月、頚椎の手術のとき喉を傷つけたとのことで、もう歌えないと覚悟を決めたこともあったのですが、懸命にリハビリ、今回がふるさとでの復活コンサートになりました。
みきさんとは今回はじめて会ったのですが、彼女のお父さんとお母さんが経営していらっしゃるすてきな喫茶店によくコーヒーを飲みに行っていたこともあり、とても身近な存在に感じました。
コーヒーを飲みに行っていた6人がこの病院の近くの友だちの家に久しぶりに集まり、早めの10時のお茶をご馳走になってから、歩いて会場に出かけてコンサートを聞き、お昼にカレーをごちそうになり、夕方5時まで話に花を咲かせました。
楽しい一日でした。