暮らしの差し色

慢性腎臓病の夫と二人、静かな生活です

「雲の階段」

2013-05-16 13:57:16 | 日記

ドラマの「雲の階段」を毎週見ている。


渡辺淳一氏の小説は、若いころによく読んだ。

島で、主人公が夜 運ばれてきた子宮外妊娠の女性の手術をする場面は、渡辺淳一氏の
自伝小説かエッセイの中に、似たような様子がでてきていた。


医師になりたてかインターンのとき、アルバイトの当直だった渡辺氏が産婦人科は専門外なのに、
手術をせざるを得なくなり、大出血した子宮をぶすぶすと縫い合わせ、一命は取り留めた。

のちに、その患者の女性が、また妊娠することができた事を知り、あの手術でも
子宮はまた元気にその機能を果たしていることに渡辺氏が驚く、というような内容だった。


「雲の階段」は、本は読んでないので、ドラマの先の筋を教えていただきたくないが、
興味深く見ている。


私が生化学を専攻した大学4年のとき、卒業後は研究職に就きたかったが受けた研究所は化学が
不出来で落ちた。

卒論も終わった4年の3月に、東京都内の医大の生化学の研究棟で、各科の医師が論文を書くために
実験をする部門の、研究補助員の仕事を得ることができた。

しかし、正規職員ではなく、身分はアルバイトだった。

私を採用したのは、産婦人科だった。


大学病院に入院している妊婦さんが出産すると、そのあとに出る胎盤を実験材料にしている
研究室だった。

お産は夜中が多かった。

それで夜遅くまで実験をすることがよくあった。


研究対象は、月満ちて出産するばかりではなく、その前の胎盤のデータも必要だったため、
妊娠初期の胎盤を実験材料に持ってこられることもあった。

研究室の医師は、ただの肉塊にしか見えないものを指して、「これが目だ」と言っていたが
どれだかさっぱりわからなかった。

実験には、そこから、胎児をよけることはできなかった。


そのようなところで働いていたので、「雲の階段」の妊婦の手術の場面を見ると、当然
胎盤を思い出す。

20代、30代のころ、渡辺淳一氏の小説を読んでいたが、最近は映画がヒットしても
読むことはなかった。


また、そのうちに、読んでみようかと思った。


下のバナーのクリックお願いいたします
  ↓
人気ブログランキングへ

こちらのバナーのクリックもお願いいたします 
  ↓
にほんブログ村 主婦日記ブログ アラ還主婦へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする