じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

鈴木健二「気くばりのすすめ」

2024-04-03 16:05:47 | Weblog

★ 元NHKアナウンサー、鈴木健二さんが老衰のため亡くなられたという。

★ 鈴木さんと言えば「クイズ面白ゼミナール」の司会や「紅白歌合戦」で、引退する都はるみさんにアンコールの交渉をした「私に1分間時間をください。歌えますか」というシーンが思い出深い。

★ 「クイズ面白ゼミナール」は、仮説実験授業の要素を取り入れ、当時人気があった。

★ 今日は、鈴木健二さんの「気配りのすすめ」(講談社文庫)を読み返した。400万部を超える大ベストセラー。(とはいえ、その印税の83%は税務署にお届けした。と「文庫本刊行に当たって」で告白されている)

★ 1982年発行(文庫版は1985年、昭和60年初版)の著書なので、令和の視点から見ると、例えば父親らしさや母親らしさなど少々ステレオタイプであるように感じる。時代は急速に多様化が進んでいる。

★ とはいえ、本書は戦前、戦中、戦後の高度成長期を生きた著者が、変わりゆく社会や人間関係の中で、それでも変わらないもの、本質的な価値を見極めようとしている。具体的には、しっかり挨拶をすること、聞き上手になること、人のやらないことにチャレンジすること、自分にしかないもの、自分に与えられた才能を生かすことなどが説かれている。

★ 気くばりとは、要は相手の視点にたってモノを考えること、そして先を読んで行動することかなと思った。

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