★ 最近、近隣の中学校では1学期の中間テストが行われない。単元テストあるいは小テストが教科ごとに行われる。期末のテスト範囲が広くなるのは苦痛だが、塾としてはテスト対策期間が1回減るのでありがたい。
★ 一方、高校はいよいよ今週から中間テストだ。
★ さて、今日は宮本輝さんの「五千回の生死」(新潮文庫)から「力」を読んだ。夕暮れの公園のベンチで時間をつぶす男性。仕事にも家庭にも小さいながらも問題を抱え、茜色に彩られながら黄昏気分に浸っている。
★ そして、ふと、小学1年生の頃を思い出す。小学校へはバスで通学した。どうにも頼りない少年を心配した両親。最初の2日間は一緒に登下校し、そして3日目。ついに一人で登校することに。果たして無事に小学校にたどり着けるのか。
★ 当時、彼の父親は商売に失敗し、困窮した生活を送っていた。鬱憤を時として母親に爆発させる父親。そんな父親が紆余曲折を経て校門をくぐった息子の顛末を手放しで喜んでいるのが印象的だった。
★ 宮本輝さんの作品は短いものにも味がある。
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