じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「公立校の逆襲」「サービスの極意」

2009-01-20 04:05:06 | 
★ いくつかの本を同時に読んでいる。毎日少しずつ。

★ 今日は藤原和博氏の「公立校の逆襲」(ちくま文庫)から「学芸会で培われたコミュニケーション」、田崎真也氏の「サービスの極意」(新潮文庫)から「ソムリエコンクール世界大会優勝」「ワインも人生も自由自在に楽しもう」を読んだ。

★ 1つの道を究めようとしている人の言葉というのは実にすばらしい。時に「目からウロコ」となる。

★ 藤原氏は民間から公立中学校の校長になられた方だ。「よのなか科」「土テラ」「夜スペ」など公教育に一石を投じられた方である。

★ 大教大附小事件でトーンダウンしたが、「開かれた学校」ということが声高に叫ばれた時期があった。それだけ「学校」というシステムが閉鎖的であったということだ。人事についても極めて特異な単線系。採用された教諭は、教諭→主任→教頭→校長といったレールの上を歩んでいく。時々教育委員会の指導主事に出向することはあっても、ほとんどの場合またもとのレールに戻ってくる。

★ 下部構造ー上部構造論まで出せば大袈裟だが、学校が時としてイデオロギー対立の最前線となることもあった。文部省対教員組合の代理戦争のようなことも各地で起こった。学校というのは特異な組織である。

★ この伏魔殿のような組織に、法律や行政慣行などでがんじがらめの組織に、民間から校長になられるというのは、ある意味「もの好き」としか思えないが、藤原校長は実に見事に風穴を開けられた。

★ 何よりも本書では素人の目から見た「学校」のおかしさ、新鮮さが満載だ。

★ ところで、学芸会の話は「やってみることの大切さ」が述べられていた。言葉だけでは人は動かない、活動を通して人間は成長していくんだなぁと改めて感じた。

★ 田崎氏は世界の代表的なソムリエの一人だが、本書では彼が歩んだ道、それぞれの場面で何を思い道を歩んで来たのかが述べられている。人は結果だけを評価するがこの結果を生んだ言外の努力は想像を絶する。

★ 「サービスの極意」というタイトルだが、まさに「サービスとは何か」を考えさせられる書だ。これはソムリエという職業に限らずあらゆる職業、またあらゆる対人関係に通じるものではなかろうか。

★ 今日読んだところは、田崎氏がソムリエコンクール世界大会で優勝する場面。「人生を心地よく演出して味わう」という言葉が印象に残った。「ワインも・・・」は優勝した後日談だが、「創造」というものがどのように生まれるのか、心にグンと響く極意が書かれていた。
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