じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

川副国基「現代評論」

2019-02-03 22:07:59 | Weblog
★ 本棚を整理していると川副国基著「現代評論」(学燈文庫)が出てきた。

★ 大学受験の時に読んだものだ。阿部次郎、安倍能成、小泉信三、和辻哲郎、岡崎義恵、三木清、小林秀雄、唐木順三、吉川幸次郎、桑原武夫、伊藤整、亀井勝一郎、中村光夫、丸山真男、加藤周一といった錚々たる顔ぶれの著書の断片が問題集風に取り上げられている。

★ 当時の大学入試に出題されそうな人々だったのだろう。

★ それにしても、よくこれほどまで理屈っぽく語れるものだと感心する。評論だから理屈っぽいのは仕方ないのだが、もっと簡単に語ってくれればありがたいのになぁと思う。

★ 時代は変わり、すでに学燈社は倒産したという。出版不況もあるのだろうが、国文学の需要が減っているのかも知れない。

★ 2020年の指導要領の改訂で、高校の国語科は必修科目のほかに「論理国語」「文学国語」といった選択科目ができるそうだ。「論理国語」は読む機会が減っている論理的な文章を学ばせようというものだろうか。

★ 「論理」が優先され、「文学」が軽視されるのではとの危惧も聞く。果たしてどうなるやら。

★ それはそうと文部科学省の「指導要領解説 国語編」。よくこれほどまでにダラダラと書けるものだと感心する。もっとすっきりまとめられないものだろうか。国語力が問われるね。

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