☆ 重松清さんの短編集「みぞれ」(角川文庫)から表題作を読んだ。泣ける。
☆ 脳梗塞で倒れた父親。一命はとりとめたが、歳と共に弱っていく。父の世話は母が務めるが、母も老いてきた。妹は父母の近くに住んでおり同居を勧めるが、両親は嫌がる。それが遠くに住む長男の主人公には気に入らない。
☆ 帰省するとどうしてもキツイ言葉を言ってしまう。わかる。これは肉親だからなのだ。両親もそれはわかっているから、聞き流してくれる。
☆ 主人公は40代だというがまだ若い。何とかしようともがいている。この気持ちもわかる。ただたとえ体が動かなくなり言葉を失っても父親の人生は父親のものなのだ。母も弱って父親の世話が大変になってきても世話をすることが母の人生なのだ。それを奪うことはできない。主人公もあと数十年たてばその気持ちはわかるだろうし、息子のキツイ言葉も微笑んで受け止めることができるだろう。
☆ 「みぞれ」、この言葉に込められた想いに泣ける。
☆ 人は老い、やがては死を迎える。それは誰も避けられない。あるがままを受け入れること、結局はそれが幸せだと思った。
☆ 脳梗塞で倒れた父親。一命はとりとめたが、歳と共に弱っていく。父の世話は母が務めるが、母も老いてきた。妹は父母の近くに住んでおり同居を勧めるが、両親は嫌がる。それが遠くに住む長男の主人公には気に入らない。
☆ 帰省するとどうしてもキツイ言葉を言ってしまう。わかる。これは肉親だからなのだ。両親もそれはわかっているから、聞き流してくれる。
☆ 主人公は40代だというがまだ若い。何とかしようともがいている。この気持ちもわかる。ただたとえ体が動かなくなり言葉を失っても父親の人生は父親のものなのだ。母も弱って父親の世話が大変になってきても世話をすることが母の人生なのだ。それを奪うことはできない。主人公もあと数十年たてばその気持ちはわかるだろうし、息子のキツイ言葉も微笑んで受け止めることができるだろう。
☆ 「みぞれ」、この言葉に込められた想いに泣ける。
☆ 人は老い、やがては死を迎える。それは誰も避けられない。あるがままを受け入れること、結局はそれが幸せだと思った。
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