じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

本の個性

2008-04-28 12:37:24 | 
★ 多読していると本にも個性があるのに改めて気づく。新書、文庫の類を中心に読んでいるが、島田紳助氏やみのもんた氏の本は実に読みやすい。いつもの語り口調で、言葉がわかりやすい。こうした本は著者の人生の厚みが勝負になる。とても個性的だ。

★ 対極をなすものが大学の先生が書いた本だ。論文を噛み砕いて説明されているのだが、「アカデミズム」からなかなか脱却できないらしく、その真面目さからか数字や引用が多くなる。実証や科学性、普遍性を重んじてなのだろう「脱個性」が個性である。こうした本は読む側にも構えが必要だ。

★ これに最近増えてきたのがジャーナリストによるもの。出版社側もさすがに大学の先生の文章ではセールスに影響があると見えてか、アカデミックな内容を更にわかりやすくしたものなどが見られる。

★ ルポ、ノンフェクションといった領域ではジャーナリストの文章が冴える。ただジャーナリストのジャーナリストたる所以は「現場にいる」であったり、目撃者、体験者であるということだろう。豊富なインタビューや取材に基づいて構成するもよい。ただ文献をまとめただけのレポートには閉口する。
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