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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

場末でばったり

2011-03-03 10:09:03 | 日記
 時間が過ぎるのは思いのほか早い。もっと余裕を持って対応できると考えていたことが、時間ギリギリになったりする。

 お客様に会うため、かなり早く現場に到着する予定を組んだ。途中、予定外の会議が入り時間を遅らせてほしいというメールが来て、さらに時間が空くことになった、はずだった。ところが、現場に着いてふと近くの和菓子屋で買い物をしている若者を見ると、誰かに似ている。おぉ、あれは昔懐かしいTではないか。
 声をかける。目が丸くなる。別れ際に聞いたが、この瞬間、私の名前を思い出すために脳が活発に活動したらしい。とっさに思い出せて良かった、と言っていた。こちらは時間が空いてしまった身である。半ば強制連行するような形で近くの喫茶店に引きずり込む。

「で、今何してるの?」席に着くやいなや、いきなり尋問の始まりである。根掘り葉掘り何でも聞く。向こうは昔の部下である。本人も多少は世間の空気も学んできたので、昔の上司相手にいやな顔はできない。一生懸命答える。
 で、時間がドンドン過ぎていってしまったことに気がつかない。阿呆な元上司である。少し時間があるうちにあれもこれもやってしまおうなどと考えていたことは、全て時間切れ、Tの元気な活躍を聞いて喜んでいるうちにお客様との打ち合わせ開始時間である。

 プロジェクトマネジメントの重要な要素の一つにリスク管理と言う言葉がある。言い換えると、世の中何が起きるかわからないよ、だから注意しなさい、と言うことだ。何が起きるかわかっていたらマネジメントする必要もないので、全く当たり前のことではある。初めて訪れた土地の初めて覗いた和菓子屋で、菓子を購入している元部下のシステム技術者にバッタリ遭遇して楽しい会話に花が咲く、などというリスクを誰が想定できようか。

 その後のお客様との会話は、何と、プロジェクトマネジメントの特にリスク管理の話になった。将来のリスクを考慮して今どうするか考える、ことの難しさについて、がメインテーマである。つまり、「難しいよね」「難しいですね」と言う話なのだが、随所に示唆に富んだ言葉が含まれる。面白かったのは、長い経験を積んできたからと言って、リスク管理の技術が向上するわけではない、ということだ。気を抜いていると、時間が過ぎるのは思いのほか早い。長い経験があるように見えても、集中していた時間が短いと、短い経験だが長く集中した時を過ごしてきた人にかなわないことがある。

 あることに集中する、と言う行為が見えないものを見えるようにする秘訣かもしれない。ま、集中しても見えないことのほうが多いだろうから、そこであきらめてしまう人とあきらめない人の違いが出てくる、と言うことだろう。
 集中して集中し続ければ、場末でばったり誰かと会うことも、想定できるようになる、のだろうか。そんな時は「ここに来れば会えるような気がしていた」とでも切り出すことになるだろう。ちょっと怖い。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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