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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

それでもタイムマシンが欲しい

2011-03-19 21:44:03 | 日記
 タイムマシンがあるなら、2011年3月11日以前に戻って地震と津波が発生することを多くの人々に知らせるだろう。だが例えば2月の終わりに戻って3月11日に地震が来る、津波が来る、町がなくなってしまうと訴えても、誰が聞いてくれただろうか。必死に訴えれば訴えるほど、頭のおかしい人、と思われてしまったに違いない。北陸の町がことごとくなくなってしまうほどの地震と津波、それに原発の事故まで起きるなどということをあり得ることとして受け入れてくれる人などいようはずがない。本当に地震が起きてしまった今でも、起きたことが信じられない人のほうが多いだろう。この現実を受け入れるのは難しい。

 破壊された町を片付けるには、かなり長い時間がかかるだろうが、それ以上に現実を受け入れ前を向いて乗り越えて行くだけの心の整理をするのに時間がかかるに違いない。振り返ったら自分の家が、家族が、生まれ故郷が、波に飲み込まれて消え去ってしまったという方々、放射線量が多い地域から逃げてきたというだけで避難所にも入れてもらえなかった方々、迫り来る炎にわが家が焼かれていくのを為す術なく見ていなければならなかった方々、笑顔で話しているように見えても、そういう方々の心の奥底にこびりついて離れない大きな暗い悲しみと不安があることを忘れてはいけない。

 被災地から遠い所にいたわれわれにできることと言えば、励まして励まして励まし続けるしかなかろう。これから数年かけて町が復興したとしても、それで心が癒えるわけでは無い。周囲が笑顔で満ちてくるように見えれば見えるほど、その生活を一緒に送れない人のことが心を満たして来るに違いない。心に大きな傷を負ってもなお、前を向いて生きようと頑張っている方々のために、今だけの刹那的な救援ではなく、かなり長期に及ぶ支援が必要だろうと思う。このことは、しっかり心に留めておきたい。

 毎朝新聞を読んでは涙があふれ、テレビを見ては心が痛い。くやしく悲しい。そして、一方である一点について、怒りのような気持ちも、ふつふつと沸き上って来る。そんな気持ちを持ってはいけないと思いながら抑えるのが難しい。

 ずっとテレビを見て来たわけでは無い。しかし、地震発生から今日までの間、かなり長い時間テレビを見た。地震と津波と原発の事故の様子を知りたかったからだ。にもかかわらず、例えば官房長官や首相や蓮舫さんや、解説の大学の先生やテレビ局の科学解説委員の方々の顔はかなり何度も目にしたが、東京電力の社長の顔は、まだ目にしていない。私だけではなかろう。東京電力の社長はこれまで記者会見やインタビューなどを受けているのだろうか。原発事故、計画停電と延々と続く東京電力関連の問題が発生している状況であるにもかかわらず、東京電力は会社としてどう考えているのか、原子炉周辺からの避難をお願いしている方々への思いや、放射線汚染の広がりに不安を感じている全世界の人々に対し、代表として一言もコメントを発表するつもりがないのだろうか。私は原発や被災地の現場で復活のために全力で頑張っている東電の方々とその協力会社の方々を心から支援する。しかし、会社として考えた時、その経営者の在り方について、信じられない気持ちでいる。


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