い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

ふらっと只見線2日目

2015年04月29日 22時06分13秒 | 旅行記
昨日は更新できず申し訳ありません。
道中で突然スマホが故障してしまい、今日はサブの携帯から更新します。

一昨日、小出から乗った只見線は只見まで行き一泊しました。
いままで只見線はその日のうちに乗り通すことばかりでしたが、昨年会津川口で泊まったのをきっかけに途中泊をするようになりました。

翌日(4/28)、田子倉ダムを見学したのち代行バスと列車を乗り継いで会津若松まで出ました。

代行バスを待つ間、只見駅内にある只見町インフォメーションセンター(只見町観光まちづくり協会)の方に話を伺うことができました。
豪雨災害前は、朝一の列車(5時代)と最終(21代)を使えば東京日帰りも可能だったが、小出口が復旧したとはいえ、いまのダイヤでは本数が減り日帰りが出来なくなった。利便性が低下したことで利用者減少の悪循環になってしまう。

元々利用者が多いわけではなく、JR東日本が豪雨被害のあった区間の復旧に消極的ですが、こうして運転を再開している区間も以前より不便になっているとはこの話をきいて初めて知りました。
東京日帰りができるか、できないかはホテル費用も考えると利便性に大いに影響します。車で1時間掛けて会津田島まで出て、会津鉄道・野岩鉄道・東武鉄道を利用する方も増えてしまうのではないでしょうか。

代行バスで会津川口駅に行き、日替わり弁当を受け取り、車内で頂きました。
只見と同様に駅に観光案内所(奥会津観光情報センター)が併設されており、事前に予約しておくと弁当を買うことができます。日替わりなので中身は当日のお楽しみですが、500円とリーズナブルなのでオススメです。

只見線で一番風景の良い只見~会津川口間が代行バスなのは残念ですが、会津川口以東も川に沿って進み、劣っていません。
非冷房車なので窓を開けて風を受けながら外を眺めているとあっという間に会津若松に到着し、ふらっと只見線の旅は終わりました。

年に一度は乗りたい只見線、みなさんも一度いかがでしょうか?

ふらっと只見線

2015年04月27日 16時48分18秒 | 旅行記
今日は上越新幹線と上越線を乗り継いで小出駅にやってきました。

小出駅と言えばこれ!

今日はふらっと只見線です。

只見線は、平成23年の豪雨災害により会津川口~只見間の運休が現在も続いております。
3月に入り、雪崩の恐れがあるため大白川~只見間も運転を見合わせていましたが、4月17日夜に運転を再開しました。(代行バスもなく新潟と福島の移動は絶たれておりました)

豪雨被災区間は代行バスにより輸送が確保されてますので、小出と会津若松間が繋がりましたので早速足を運びました。
豪雨前130kmを4時間以上掛けて結んでいた只見線。車窓が美しく魅了される素晴らしい路線です。こうして今年も乗ることができるのはうれしいものです。では楽しんできます!

4.25福知山線脱線事故から10年

2015年04月25日 23時47分29秒 | 鉄道員の愚痴
JR福知山線脱線事故から10年が経ちました。
関東では風化が急速に進んでいることは否めませんが、鉄道員ならば絶対に忘れてはなりません。

当時高校3年生だった私は休み時間の教室で第一報を耳にしました。
試験に合格できるかは別として、すでに鉄道会社に入るんだと意志が固まっていた私にとってとても衝撃がありましたし、同時に、自分のミスで大勢の命を一瞬にして奪ってしまう職責の重い仕事なんだと痛感しました。

今年の高卒の新入社員は、当時8歳ですから記憶がなくてはおかしくありませんし、大きな事故があったぐらいの認識かもしれません。
10年ひと昔ともいいますが、10年が経ち風化が進と同時に当時をしらない鉄道員が増えていくことになります。

三河島事故が併発事故を防止することの重要性とともに現在も語り継がれていますが、福知山線脱線事故もこれから事故を知らない世代に伝えていくことが重要になってきます。

残念なことですが、人によって安全に対する認識に差があるように感じます。
どんなに保安装置が進化しても最後に安全を担うのは人間です。
尊い命を預かっている自負と誇りをもって職務にあたる人材を育成し、1人ひとりの安全意識を高めていくことが私たちの役目だと思っています。
安全をとことん追求し、お客さまに安心してご利用頂ただく、そんな鉄道を創っていきます。

4.25
お客さまと運転士あわせて107名の尊い命が奪われました。

鉄道員1人ひとりが安全を改めて考え、行動していくことが犠牲を無駄せず、冥福につながるのではないでしょうか?

今年も空調と服装に悩む季節に

2015年04月22日 23時48分43秒 | 鉄道員の愚痴
4月に入ってから梅雨のように雨の日が続きましたが、週間天気予報からやっと雨マークがなくなりました。ゴールデンウィークは雨が降らず、行楽日和になるといいですね。
カレンダーが進むとともに昼間は20℃を超えることが多くなってきました。そろそろ服装や空調の設定に悩む時期です。

まずは空調についてです。
朝晩は上着を着てちょうどいいのですが、昼間は少し暑く感じることがあります。となると、昼間は弱く冷房を入れる必要があります。
朝のラッシュ時は、外は心地よくても満員で人と密着する車内では暑く、上着を脱ぐこともできないこともしばしばです。車内の様子と体感気温をみながら冷房と送風を使い分け、入り切りしなくてはいけません。
基本的に真冬なら暖房を、真夏なら冷房をずっと入れておけばいいのですが、この時期はそうもいかず小まめに空調を調節し快適な車内環境を作るなければなりません。乗務員として大変気を使う時期です。

つぎに服装についてです。
現場で働く我々は制服があり、期間により冬服と夏服が決められています。
まだ冬服の期間ですが、気温の上がる昼間は上着を着ていると暑く脱ぎたくなることがあります。
会社としては絶対に脱ぐなとは言いませんが、鉄道員に憧れて鉄道に入った私からすると上着を脱いでYシャツ姿で仕事をするのはとってもダサいと思っています。

これから衣替えまでの間はYシャツ姿のカッコ悪い人が増えてきますが、私は冬服期間は上着を脱がずにやろうと決めています。
暑いと思っても真夏の30℃超えに比べてらとっても涼しいですし、見た目って自分たちが思っているよりも重要でお客さま、特に鉄道が大好きな子どもたちはしっかり見ているんです。
半袖のYシャツを着ることで調整はしますが、冬服の間はどんなで気温が上がっても上着を着て頑張ります。
もしYシャツ姿の車掌さんを見かけたら私ではありません(笑)

では、おやすみなさいませ。

担当列車に先輩がご乗車

2015年04月20日 21時47分50秒 | 鉄道員の愚痴
すっかり暖かくなりコートやセーターがなくても過ごしやすくなりました。
新生活を始めたみなさんも慣れてきたころでしょうか。

今日は4月11日(土)のことをお話します。

私の担当する列車に見覚えのある方がお子さまを2人連れて乗ってきました。一番後ろの車両の中ほどでしたので車中、ずっと親子で会話を楽しんでいる姿が見られましたた。
駅で働いていたときにお世話になった先輩です。途中で目が合い、降りる際に声を掛けてくれました。

「乗ったときから放送の声でわかったよ」

車掌になって7年目ですが、いまもこうして覚えていてくれて声を掛けてもらえるのは嬉しいですね
放送で私と判るのは良く言われます(笑)普通に喋っているだけで変な特徴あるわけじゃないのですが…

さて、まもなくゴールデンウィークですね。
今年も比較的長期休みが取りやすい曜日配列ですがもう予定はお決まりでしょうか
私は仕事の毎日になりそうです

仙台駅新幹線改札が変更

2015年04月16日 19時50分11秒 | 旅行記
久々に仙台まで帰省したところ、仙台駅構内のリニューアル工事が進み、新幹線改札が変更がされていましたので日記にいたします。
この工事は2013年2月21日にプレス発表されており、東西自由通路の拡幅に合わせて駅構内も改修するものです。

プレスリリース
http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2013/02/press_20130221-sendaieki.pdf

今回、改札の位置が変更されたのは、新幹線中央改札(直接口)と改札内の新幹線乗換改札です。
前者が3月19日、後者が3月20日から新しい位置に変更されたとのことです。

新幹線改札の変更のお知らせ

乗換改札が2階から3階に移動しました。新幹線中央改札の移動と相まって別々だった業務用スペースが一つにまとめられています。

旧乗換改札跡

ここには今後、ベビー休憩室が新設される予定です。

新乗換改札(在来線側から新幹線側を望む)

改札を挟んでこの反対側に新幹線中央改札があります。

今後は新幹線南改札側にも在来線乗換改札が新設され、どの階段を利用しても新幹線から在来線に乗り換えられるようになります。
乗り換えが中央改札に限られていたため、南側(1号車側)にあたる自由席を利用した場合、ホームを長々と歩く必要が無くなるので大変便利になります。
大規模な工事で不便な部分もありますが、すべての工事が終えたら大変便利な仙台駅になることでしょう。

10年目も鉄道好きな子どもたちのために

2015年04月15日 20時17分18秒 | 鉄道員の愚痴

平成27年度がスタートし、私も10年目に入りました。
10年ひと昔なんて言いますから、新入社員の頃とは取り巻く環境が大きく変化しています。
どんなに環境が変化しても信念といいますが魂というものは変わらずに頑張っていきたいとおもいます。

最近は、スマホからの書き込みが多く、久々にパソコンから日記を書いております。
昨年10月3日の日記を覚えていらっしゃいますか?
「電車が大好きな女の子」という日記です。

実は先日、その女の子がまた私の担当する電車に乗ってきてくれました。
一番後ろからガラス越しにずっと乗務員室と後ろに流れていく風景を見ています。
あまりゆっくりお話しできなかったのですが、ノベルティのメモ用紙をお渡ししました。
当社の電車が表紙にあるのですが、とても喜んでいました。
ちょっとしたことですが、お子さまにとってはずっと記憶に残るかもしれません。

鉄道は夢や希望を与えていく、とても素敵な職業だと思います。
私自身も子どものとき、たくさんの鉄道マンに良くしていただいたことを覚えています。

昔の僕らのように鉄道好きな子どもたちのに夢と憧れを
10年目もスタンスを貫いてまいります。

鉄道好きな小さな女の子もぜひまた乗りに来てくださいね。お待ちしています。