い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

金曜日あるある

2015年02月20日 19時10分43秒 | 鉄道員の愚痴
2週連続で金曜日に書いていましたので、流れに乗って今週も書いちゃいます(笑)

今日は職場のテレビに関するしてです。
職場の休憩室にはテレビがあり、乗務員が入れ替わりに休憩を取ります。大抵は誰かしらは居るので、決して良いとはいえませんがずっと点いています。1台しかないので、お互いに声を掛け合ってチャンネルを回します。

そんな休憩室のテレビは、なぜだか知りませんが、毎週金曜日の夕方になるとある番組が流れます。

それが「アンパンマン」です。

いい歳の大人ばかりの休憩室で誰も見ているわけではないのに毎週金曜日16時20分になると必ずアンパンマンが流れ、金曜日だと実感します。

どの職場にもこんなテレビあるあるがきっとあるのではないでしょうか?

鉄道の雪害対策

2015年02月13日 22時59分19秒 | 鉄道員の愚痴

前回は凍結防止臨を走らせるというお話をしました。
他にも雪が降る予報が出た場合、雪害を防止し列車の運行を確保するために鉄道会社が行うことがありますのでご紹介します。

融雪器の使用
このブログでも何度かお伝えしたことがあるかと思います。ポイントの不転換(切り替わらなくなること)を防止するため、ヒーターなどによりレールを暖めて凍結を防ぎます。
最近はスイッチを入れれば電気ヒーターの電源が入るタイプが主流ですが、旧式だとアルコールランプのようにレールの下や脇に実際に火を点けるタイプもあります。この場合、駅員が現地(各ポイント)に行き点火や消火作業や灯油タンクの給油作業が発生します。
融雪器の能力を上回る降雪やポイント通過時の揺れによって車両の床下に付いた雪が塊のまま落ちた場合などは融雪器を使用していてもポイント不転換が発生してしまいます。
そのときは駅員が現地に行ってほうきで除雪したり、熱湯をかけたり(やかんに入れて持って行きます)して対応します。
作業の安全を確保するために列車を止めて(運転見合わせ)対応します。こうなると遅れやダイヤが乱れます。

融雪剤の散布
融雪剤として塩化カルシウム(塩カル)をホームに散布します。これも駅員さんのお仕事です。
雪の日にホーム上に白い粒が撒いてありますが、これが塩カルです。
融雪剤は雪国でも使われていますが、雪に慣れていない地域ゆえ少しの雪でも転倒など事故に繋がりますから、降り始める前から早め早めに散布するようにしています。雪がなくなったあとも塩カルの成分がホーム上に白く残っていることも良くあります。
融雪剤の効果が出てくると雪は水に変化していきますが、塩カルが溶けた水分がズボンに染み込み乾くと白くシミのように残ってしまいます。こうなると洗濯やクリーニングが必要になります。

このように凍結防止臨のほか、融雪器や融雪剤を活用して雪害対策を行っています。
降雪量によっては定時運行が出来なくなってしまうときもありますが、輸送を確保するために取り組んでおります。少しでもご理解いただければ幸いです。


雪は外れるも凍結防止臨

2015年02月06日 20時01分10秒 | 鉄道員の愚痴

みなさま、こんばんは

先週の金曜日(1月30日)は東京でも雪が降り、積雪3cmを記録しましたが、交通機関には大きな影響はありませんでした。
安心していたら今週も昨日(2月5日)は大雪になると言われ、ニュースなどでも前日から厳重警戒を呼び掛けていましたが、結果的には雨が主体となり大混乱は避けられました。南岸低気圧が当初の予報よりも南を通ったことで雪にならずに済みました。

良い方に外れてよかったのですが、予報が外れたからといって気象庁に苦情の電話をするのは止めましょう。
「いつも車通勤なのに通勤電車に乗る羽目になった」「雪かき用品を買ったのにムダになった」などの気持ちもわかりますが、関東地方の雪は予報が非常に難しく低気圧の進路気温のちょっとした違いが降雪量の大きな差になります。一方的に責めるのではなくお互いの理解が必要ではないでしょうか。

私は泊まり勤務でしたので果たして寝られるのか一睡も出来ないことを覚悟しておりましたが、無事に熟睡することができました。
冷たい雨が降り気温が0℃前後ということで、私が寝ている間も架線の凍結を防止するため回送を終電から初電までの間に走らせたようです。このような回送電車を業界では「凍結防止臨」などと呼んでいます。
終電後に行われる線路などのメンテナンスをすべて中止して、休み乗務員を呼び出して走らせます。走らせないで済むならありがたい。だけど架線が凍結し電車に送電できず朝の通勤ラッシュに大混乱は絶対に避けなければなりません。
凍結防止臨が必要か否か見極めが重要ですが、走らせないで凍結させるなら空振りでも走らせたほうがいいとなるわけです。
朝、ホームの端にうっすら氷が張っているのをみると昨夜は走らせて正解だったと思います。

前日の心配は無用だったようで、異常なしで定刻に勤務終了いたしました。
やっぱり何もなく定時運行が一番ですね