い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

鉄道員の不祥事が続いています

2016年09月29日 22時14分09秒 | 鉄道員の愚痴
涼しくなったと思いきや、再び蒸し暑くなり体調管理に気を緩められません。

残念なことですが今月にも鉄道員の不祥事が巷を賑わせてしまいました。
運転士があぐらをかいて運転したり、駅で停車中に放尿したり、人身事故で運転見合わせ中にお客さま対応をしていた車掌が制服を脱ぎ捨て線路内に立ち入ったと、どれも不適切な事柄ばかりです。

あぐらに関しては脇が甘いとしか言えませんが、蚊に刺されて痒い足をかくためだそうです。痒いのは辛いのはわかりますが、あぐらをかかなくとも対処できなかったのでしょうか。もう少しやりようはあったと思います。
運転士を擁護するわけではありませんが、保安装置が整備されていますからあぐらをかいたことが直ちに危険というわけではありませんのでご安心ください。

放尿は、これは乗務員でないとなかなか理解できないことかもしれませんが、列車に乗務するのが職務ですから自由にトイレに行くことはできません。体調管理に十分注意を払うのは当たり前ですが、どうしても便意・尿意に襲われることがあります。トイレを我慢して仕事をしなければならないときがあります。
JRでは指令に連絡して駅や車内を使うルールになっているそうですが、乗務員の性として遅らせたくないという気持ちはありますし、まして自分のトイレとなれば尚更です。定時運行へのプレッシャーも少なからず影響しているはずです。
放尿は誉められることではありませんが、気持ちはよくわかります。生理現象であり気をつけていても誰もが避けられないことですから、もし乗務員のトイレで遅れてもどうか寛容な世の中であってほしいものです。

近鉄の車掌の一件は、寛大な処分を求める署名が行われているとききます。
これもやった行為は誉められることではありませんが、あんな行動を取ってしまうほど鉄道員は追い詰められいるということです。
電車が止まれば囲まれて詰め寄られ、無理難題を要求されますし、情報を確認できなくなります。平常通り運行していても暴力行為は絶えません。
社会的位置が低いといいますが、弱い立場になっています。会社は毅然とした対応といいますが、現実には疑問が残ります。

今年は数多く鉄道員の不祥事が報じられモラルの低下が言われています。
我々も襟を正さないといけませんが、そけだけ厳しい業界であるということです。
来年4月に入社する方の内定も出ている頃ですが、鉄道業界を志す方もよく考えてみてください。

鉄道員

明日高校の入社試験解禁

2016年09月15日 23時10分04秒 | 鉄道員の愚痴
三連休から来週にかけて台風16号がまたも列島を縦断する予報が出ております。
いまから心配が尽きないわけですが、関東地方への影響は気象としてはまだまだ先のことで、予報進路に幅がありますしどうなるかまだはっきりしません。どうか回避してほしいと願いながら最新の予報をこまめに確認するしかありません。
台風は地震とは異なり事前に来ることがわかるわけですから対策は早めに行いたいですね。

そんな今日は十五夜です。お月様を見ることはできましたか?


さて今日は入社試験のお話です。

私は高校を卒業していまの鉄道会社に入りました。平成18年のことですから10年も前のことです。
高卒ですから専門学校や大学での就職活動は詳しくは知りませんが、高校生の入社試験は9月16日から始まります。
9月16日に一斉に解禁され、まず1社を受験します。鉄道会社の場合、筆記試験、適性検査、面接を2日間で行うことが多いでしょうか。
多くの会社で9月中に結果が通知され、残念ながら不合格であったときは以降に実施される2次募集・3次募集に挑戦します。
同時に複数の会社を受けることができず、結果次第で2社目、3社目に進む点が、同時に何社を受ける専門学校や大学との大きな違いです。

あと1時間弱で日付が変わり9月16日を迎えます。
今年も多くの高校生が入社試験を受験することでしょう。当ブログを見てくださるなかに我が社の試験を受ける方がいるかもしれません。

どうか全力を出し切るとともに絶対に合格するぞ!という強い意志と自信を持ってくださいね。

台風10号で甚大な被害

2016年09月05日 00時28分15秒 | 鉄道員の愚痴
いつの間にか9月になっていました
夏休みも終わり通学の高校生が戻ってきました。

心配された台風10号の影響は関東地方ではほんどなかったといっていいほどですが、岩手県沿岸や北海道では町中が冠水するなど大変な被害が出ました。
遅くなりましたが、被害に遭われたみなさまにお見舞いと御冥福を謹んでお祈り申し上げます。

岩手県沿岸は東日本大震災の被災地であり、少しずつながらも復興が進んでいたところに今回の被害です。
宮古駅前が水に浸かっている映像は、あまちゃんで有名になっただけに心配された方も多いのではないでしょうか。

北三陸鉄道のモデルになった三陸鉄道も運転見合わせの情報しかなく大変心配しました。ポイントの転轍機が水没し使えなくなったものの甚大な被害は免れすでに運転を再開しております。
三陸鉄道の公式ブログに様子が掲載されておりますので、よろしければご覧ください。

岩手県では岩泉町の被害が深刻です。いまは三陸鉄道北リアス線の岩泉小本駅が玄関口ですが、かつては東の横綱と呼ばれた岩泉線がありました。
私も幾度となく通った岩泉町ですが、面積は広いものの山あいの町とあって住宅や商店街など生活があったところは軒並み川の水が溢れて浸水被害が出ています。ネット上に上がっている写真をみると、流木だらけで津波被害を思い出す光景ですから単なる浸水というより町中が川になったという表現が正しいかもしれません。
訪れたことのある町がこのような形で全国報道され名前が知れ渡るのは本当に悲しいことです。いますぐに駆けつけたい気持ちですが、生活再建の段階までいっておりません。いまは片付けとそのためのボランティアが必要とされております。
岩泉には龍泉洞という素晴らしい観光資源もありますし岩泉のむヨーグルトも格別な美味しさです。少しだけ待って観光客を受け入れられるようになったら必ず行きます。

鉄道への被害は北海道のほうが深刻で、根室本線では橋梁がいくつも流失しています。数ヶ月で復旧できないことは明白であり、地元への影響はもちろんJR北海道の経営への打撃も相当なものになります。
復旧にどのくらいの時間とお金が掛かるのかはまだハッキリしませんが、容易いことではありません。激甚災害に指定されても鉄道の復旧には公的支援は適用されないようなので、制度面の改善は必要不可欠ですし、鉄道を軽視する日本の体質が変わらないといけないのではと感じます。

今度は台風12号が九州に近づいております。どうか被害がないことを願うばかりです。