い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

夏休み最終日

2015年08月31日 23時47分45秒 | 学校
【学校】のカテゴリーを使うのは何年振りでしょうか。過去の日記を振り返ると、2007年6月1日が最後でしたので8年振りですね。

今日は8月31日です。
地域により差があるとは思いますが、多くの子供たちが憂鬱だと思います。
約40日に渡る長い夏休みが終わり、明日から学校が始まります。

曜日も時間も関係なく働くいまの我が身に夏休みなんてありませんが、その気持ちはよくわかります。
私はいつも宿題をやらずに過ごし、“夏休み最後の数日”と“新学期始まってからの数日”の合計一週間ほどの間、各教科の授業日とにらめっこしながら片付けていた記憶しかありません。

明日から通学の高校生が戻ってくることで、若干空いていたラッシュもいつも通りになることと思います。
学生のみなさん、新学期も頑張っていきましょう!

JR連続火災の続報

2015年08月30日 19時02分53秒 | 鉄道員の愚痴
一昨日の日記で書いたJRで連続発生しているケーブル火災について、放火の疑いが出てきたようです。

報道によると
・8月23日夜、品川変電所でケーブル火災があった。
・ペットボトルやティッシュのようなものの燃えたあとがあった。
・金網越しに火をついたものを投げ込む姿が目撃されている。
・防犯カメラに不審な男の姿があった。
という概要のようです。

あくまで8月23日夜の品川変電所のことであり、ほかの中央線や山手線でのケーブル火災が放火と断定はできませんが、1ヶ月以内にこれだけ続くというのは明らかに不自然です。
原因が鉄道会社に落ち度のあるものであれば、安全を第一とする鉄道にとって異常事態ですから早急に対策を求めなくてはなりません。もしすべてこの不審な男による放火だった場合は、運転見合わせにより多くの利用客に迷惑を掛けただけでなく、鉄道の安全を脅かしたのですから厳重に処罰されなくてはなりません。
まだ断定できなくとも不審な男が他の火災に関わっている可能性は高いと思います。1つの列車に乗車しているすべてのお客さまの命を預かる身としては、原因の早期究明とともに一日も早く不審な男が確保され詳しい事情が明らかにされることを強く要望します。

トラブル連続発生時こそ

2015年08月28日 23時02分57秒 | 鉄道員の愚痴
今年は鉄道の事故やトラブルや多い印象があります。鉄道で働く者としては本当に胸が痛みます。
「10年ひと昔」とか、「歴史は繰り返す」などと言いますが、ひと昔前である10年前には4月に福知山線、12月に羽越線と2回も大きな脱線事故が起きました。多くの尊い命が失われ、鉄道の安全について国民の関心が高まった年でした。
あれから10年、歴史は繰り返すかのように今年は事故・トラブルが続いてます。

4月12日 山手線架線柱倒壊
8月-4日 京浜東北線架線切断
8月18日 国立~立川間ケーブル火災
8月22日 中野~新宿間ケーブル火災
8月25日 東急線保安装置トラブル
8月27日 恵比寿~目黒間ケーブル火災

いますぐに思いつくだけでもこんなにあります。
すべてを網羅しているわけではありませんが、どうしてもJR東日本ばかりで起きている印象を受けてしまいます。
特に8月になってから火災が3件発生しています。どれも原因が明確になってないので鉄道会社の責任と断言できませんが、それにしても異様にケーブル火災が続いています。
特に18日のものは青梅線・五日市線・八高線・南武線が終日運転を見合わせたので影響が大きくなりました。

東急のトラブルも工事中のミスにより誤ってブレーカーを落としてしまったことが現場で、踏切や信号など設備が問題なく動くかの確認に時間が掛かったと報道されています。

これだけ短期間にトラブルが続くと普段JRや東急を利用しない人であっても鉄道に漠然とながらも不安を感じていることと思います。
車掌である私がケーブル火災を直接的に防ぐことはできませんが、不安を感じてるときだからこそしっかりしなければなりません。事故が起きなければいいではなく、こんなときこそ少しでも安心してもらえるように乗務する必要があります。
しっかり声を出して指差し確認をする。当たり前のことですが、それがとっても重要なんです。
安心とは字にもあるように心です。相手がどう感じるかです。だからこそ簡単にはいきませんが、現場の働く者にしか出来ないことです。次の乗務も気を引き締めていってきます。

TX開業10周年

2015年08月25日 22時37分29秒 | 日記
ここのところ記憶が控えめで35℃前後の日が続いた酷暑がウソのようです。
こんどは長袖だと暑く、半袖だと肌寒くYシャツ選びに苦労しています。

さてタイトルの「TX」は沿線以外の方には何なのか分からないという方も多いかと思いますが、秋葉原とつくばを結ぶつくばエクスプレスのことです。
昨日(8月24日)、TXが開業10周年を迎えました。
開業当時私は高校3年生でした。夏休みがまもなく終わり、就職試験まで1ヶ月を切ったというタイミングでしたから開業日に乗りに行くことはありませんでした。初めての乗車も会社に入ってからだったと思います。

TXは常磐新線という名前でJRが運営主体として計画が進められてきましたが、最終的にはJRの運営ではなく第三セクターの首都圏新都市鉄道が運営することになりました。
開業当初から沿線開発が急速に進み、利用者は増加の一方で現在では開業初年の2倍以上になりました。朝ラッシュ時でも空いていて快適だったのが、いまでは他の路線と変わらない混み具合のようです。今後も沿線人口は増え続ける予測だそうで、利用者数は増えそうです。
もし当初の計画通りJRが運営していたらまた違った姿になっていたと思いますが、現状をみるとJRはもったいないことをしたな~と素人ながら思ってしまいます。

今後は守谷駅と車両基地の間の入出区線の複線化や8両編成化など輸送力増強施策もあるようですから益々の発展が楽しみですね。
TX開業10周年、おめでとうございました!

寝台特急北斗星ラストラン

2015年08月23日 01時08分33秒 | 日記
日付が変わりましたので本日、8月23日(日)朝に上野に着く列車をもって寝台特急北斗星は完全に姿を消すことになります。
昭和63年(1988年)3月のダイヤ改正で青函トンネル開通とともに誕生してから27年、その歴史がまもなく終わろうとしています。

私が北斗星に初めて乗ったのは中学校を卒業するときでした。
北海道は遠く、お金がかかるわけで、ましてや寝台特急なんて経済力のない身分では遠い存在でした。
当時、ぐるり北海道フリーきっぷという特別企画乗車券がありました。北海道までの往復と道内が特急の指定席を含めて乗り放題というもので、北海道までの往復は北斗星も利用できました。
中学校卒業記念旅行としてこのきっぷを片手に一週間北海道を旅したのをいまも鮮明に覚えています。

あれから10数年、様々な場面で利用し、ぐるり北海道が無くなってからも愛用してきました。
北海道といえば北斗星でしたが、北海道新幹線開業や車両の老朽化を理由に臨時列車の設定もなくなり完全に姿を消すことになります。

私は今年3月のダイヤ改正前に乗ったのが最後の北斗星でした。
私は今夜、北斗星ではなくサンライズに乗り東京を目指していますが、大きな混乱もなく無事に尾久に入区できることを祈っています。

日航機事故から30年

2015年08月12日 23時20分31秒 | 鉄道員の愚痴
8月は新聞もテレビも暗い話が続きます。広島と長崎の原爆と終戦、そして今日の御巣鷹山の日航機墜落事故です。あの悲惨な事故から30年が経ちました。
日航機事故は、昔の飛行機事故で大勢が亡くなったという認識しかありませんでした。車掌になったころに日航機事故に関する本を何冊も読んでからは全く違います。

原因がわからず、操縦不能となった機体に対し最後まで諦めなかった機長以下クルーたち。どこか自分と重ねてしまいます。
列車長である車掌は、列車の運転(操縦)は自らが行いものの運行に関わり、命を預かり安全を担う職業です。
最新の保安装置であっても安全に絶対はありません。必ず落とし穴があり、故障したり、事故を招きます。想定外の事態やマニュアルにない事態が起きたり、命の危機が迫った場合にどう対処するでしょうか。

先日の京浜東北線架線切断では、停電し駅の手前で立ち往生した列車のお客さまの救済に時間を要してしまい、救済を始める前にお客さまがドアコックを扱って降車したそうです。
いくら夜とはいえ、気温が下がらない暑さの中、冷房の効かない車内は窓を開けたとしても十分な換気はできず、相当に酷な環境であったことが容易に想像できます。
お客さまを線路に降ろすことが並大抵のことではありませんが、冷房の効かない車内の環境を考えれば速やかに付近の列車を止めていち早く救済を実施する必要があったのではないでしょうか。
恐らく現地に応援社員を派遣するのに時間が掛かったのではないかと思いますが、そのために車内で大勢が体調を崩したのでは本末転倒です。付近の列車を止めたらお客さまの協力も得て、乗務員だけでお客さまを救済(線路に降りて駅まで誘導)するべきだったと思います。

この件について外部の私が口を出すべきものではないかもしれませんが、日航機のボイスレコーダーの音声を聞くたびに私は「乗務員は、命を懸けてお客さまを守り、安全を守る」のだと自分に言い聞かせております。
単にマニュアルに従うだけでなく、さまざまな手法を考え、お客さまを守るために行動できる乗務員であり続けたいと思っています。

京浜東北線の架線切断事故

2015年08月06日 21時27分03秒 | 鉄道員の愚痴
8月に入り仕事の白手袋を新しくしました。
3~4ヶ月を目安に洗っても汚れが落ちにくくなったら交換しています。やっぱり新しい物を使うと気持ちいいですし身も引き締まります。

2日前の8月4日、京浜東北・根岸線横浜~桜木町間で架線切断が発生し、35万人に影響が出ました。花火大会が重なったり、東海道線や横須賀線も止まったことで影響が大きくなりました。
原因は「エアセクションに停車したこと」と既に報道されておりますので多くの方がご存知のことと思います。

私はエアセクションについて解説はせず、JR東日本の対応について簡単に考えてみます。

まず2007年に大宮~さいたま新都心で今回と同様にエアセクションに停車したため架線切断が発生しました。このときの対策として
「エアセクションのゾーン表示」と「低速でエアセクションに接近した際の音声アラーム」を導入しました。
しかし、今回の京浜東北・根岸線ではATC(自動列車制御装置)の車内信号に従えばエアセクション内に停車することはないことから上記の対策をせず、乗務員への教育も十分ではありませんでした。
運転士はエアセクションの存在を知らないまま自らのブレーキ操作によりATCのパターンよりも手前で停止させことでエアセクションに掛かった状態になり、発車の際に架線が切れてしまいました。

問題なのは、2007年の対策をATC線区に実施しなかったことです。あのときATC線区にも対策を取っていれば今回の事態は防げたと思います。
通常、車内信号に従っているときは大丈夫であったとしても何らかのトラブルによりエアセクションに止まることが絶対にないとは言えません。ですから普通は起こらないとしてもエアセクション内での停車を予想して対策を行うべきではなかったでしょうか。
乗務員への教育も同様に、通常は起こらないとしても絶対に発生しないと断言できないのですからエアセクションの存在と対処方法をしっかり教育しておく必要があったと思います。

運転士経験のない私に言う資格はないのかもしれませんが、エアセクションに止めてしまった運転士だけに責任を押しつけるのではなく、2007年に対策を取らなかったことを反省し、あらゆるケースを想定し対策をしてほしいと思います。

エアセクションはJRだけでなく直流電化区間ならどこにでも存在していますから他人事ではありません。
まずはエアセクションに停車しないこと。やむをえず停車した場合は正しい処置で架線切断を防止すること。架線が切断した場合は、空調が使えずすぐに劣悪な環境になること。
想定外で許されるものではないですから私もお客さまに不安を与えないようどう対応するか、もう一度考えてみます。

愛用のボールペン紛失

2015年08月02日 23時32分11秒 | 鉄道員の愚痴
どの仕事であっても欠かせないものの一つが筆記用具ではないでしょうか?
ボールペンを使う方が多いかと思いますが、私は4色ボールペンとシャープペンが一緒になっている多機能ボールペンを愛用しています。黒をメインに内容や重要度に応じて赤・青・緑・シャープペンを使い分けています。何本も持つよりは多少太くても1本にまとまっているほうがいいからです。

ここ2年ほど愛用していたボールペンを無くしてしまいました。前の勤務の終了時には確実にあったのですが、出勤したらどこにも見あたりません。この時季はいつもメモ帳などと一緒に制帽の中に入れてロッカーに置いておくのですが…
元々よくボールペンを無くすので、このようなときのために同じボールペンを数本買っておいてロッカーにストックしてあります。なので仕事に影響はなかったのですが、どこにいったのでしょうか。

きっと最後に使ったあとに無意識にどこかに置き忘れたのだろうと思いますが、無くしたことよりも確実にあったものが無くなったことが不思議です。
ずっと使っていたというだけで愛着があったのですが、これも何かのきっかけですから新しいボールペンと頑張ってまいります。