い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

朝の遅延 体調不良編

2017年05月31日 19時55分46秒 | 鉄道員の愚痴
例年通り、5月後半から気温が上がり半袖でも過ごしやすくなりました。
真夏ほどではないですが、まだ暑さに身体が慣れていないので熱中症には注意が必要ですね。仕事中の水分補給は欠かせません。

4月5月と平日の朝は毎日のように列車が遅れていました。お客さまにはご迷惑をおかけしました。

毎年、4月からゴールデンウイーク明けまでは遅れやすい時期ではありますが、今年は特に酷かった印象があります。
体調を崩したお客さまがいたりして一度非常停止ボタンが押されると、なぜか別な駅でも続き、10分間で3〜4駅ということも珍しくありません。一回の対応は5分掛からなくても気づいたら20分以上も遅れているということもあります。
「今日は定時で!」というのが最近の挨拶になっていました。

非常停止ボタンは躊躇なく押していただきたいので、押さないで!と言うつもりは毛頭ありません。
車内で倒れたり具合の悪い人がいて、自力で動けなかったり救護を求めている際は速やかに駅員や乗務員にお知らせください。すぐに居ないようならば遠慮なく、躊躇せず非常停止ボタンを押してください。
もし乗車中に体調が優れないときは、無理せず一旦降りてホームのベンチで休んだり駅員にお申し出ください。

具合の悪い方がホーム上にいるときは、列車の運行に危なくない限り非常停止ボタンを押す必要はありませんので、係員にお知らせいただければ幸いです。

やっと今週に入って朝の遅れは落ち着いてきましたが、体調が優れないことは誰にでも、いつでも起こることです。
「無理せず降りて休む」、「見かけたら知らせる」
どうかお互いにこの2点を少し気にかけてください。

明日も定時でありますように。

痴漢の疑いで線路に立ち入り

2017年05月28日 10時54分53秒 | 鉄道員の愚痴
いまの時期、昼間は半袖でちょうど良くても朝晩は少し肌寒く感じるため、特に泊まり勤務の際は服装に悩むことがあります。
空調の設定が難しいのもいまで、時間帯にもよりますが、冷房を入れると寒く、切ると暑く感じることが多いようです。
こまめに車内に入って確認することが必要ですが、人によって感じ方が異なるため本当に苦労します。

さて、少し前になりますが、電車内で痴漢をしたと疑われた人が線路内に立ち入り電車が遅れることがたびたび発生しニュースになりました。
痴漢は立派な犯罪であり、許されるものではありませんが、女性側の勘違いや男性をゆすりお金を得ようとするなど、冤罪の場合もあるのもまた事実です。
この件について我々鉄道員という立場から少しお話ししたいと思います。

痴漢があったという申し出を受けると鉄道員としては警察を呼び対応をお願いせざるをえません。
犯行を目撃していないわけですから私たちが「やった」「やらない」を判断することはできません。痴漢という犯罪行為を受けたという申告を受け、解決できないのですから警察に対応してもらうほかありません。

双方を事務室に案内し、警察の到着を待ちます。
この間の対応は難しいところですが、女性は泣いていることもありますから「もう大丈夫だから安心して」と心のケアをすることもあります。女性社員がいれば女性に対応してもらうほうがいいですね。
男性側は逃げたりしないように気をつけるわけですが、私たちが「やった」と決めつけないことは重要です。

もし目撃者がいれば協力をお願いします。同じく警察の到着までお待ちいただくか、連絡先を伺い後ほど警察から連絡してもらうことになります。
痴漢に限らず事故やトラブルがあった際は当事者だけでなく目撃者が居れば双方の主張の信頼性も増しますし、何かとスムーズに進みます。

ネット上には『やっていないならば逃げるが勝ち。事務室に行き警察がきたら冤罪の場合でもやったことにされる』という情報があるようです。
繰り返しになりますが、鉄道員としては申告を受け、対応できない以上警察を呼びことしかできません。歯がゆく感じることもありますが、何もできないのが現実です。

ケンカなどのトラブルにも言えますが、話し合いでお互いが納得し和解できればそれが一番いいですし、警察を呼ぶ必要もありません。
鞄が当たったり、列車の揺れで触れたことで痴漢という申告になることもあります。非常に稀なケースですが、男性からそのような申告があり、女性もたしかにそうだったと男性の主張を受け入れ痴漢ではなく警察を呼ぶ必要はないとなれば、それで解決することもあります。

痴漢冤罪の問題に対しては警察や司法行政にも問題があるように思います。
やっていないが真実でも警察にいけば100%やったことにされるのであれば、「逃げるが勝ち」という話になるのも無理はありません。
他にも冷静に身分を明かし、名刺などを渡し現場を去る、男性側も痴漢冤罪をかけられていると自身で110番通報するといった対応方法も紹介されているようです。

我々が「逃げるが勝ち」を推奨することはありませんし、線路内に逃げることは絶対にしないでください。
鉄道員であっても勝手に安易に立ち入れないようになっています。一般人が線路に入れば直ちに付近の列車を止めなくてはなりません。
立ち入った人の行方がわからなくなれば、まだ線路内にいるのか、フェンスを越えるなどどこからか線路外に出たのか分かりませんから安全確認に時間を要します。

線路内への立ち入りすべてが痴漢の疑いというわけではありませんが、ニュースになるほど発生しています。
本当に難しい問題ですが、社会的関心が高まることで少しでも良い方向にむかえばいいのですが…

衣替えシーズン

2017年05月17日 00時08分07秒 | 鉄道員の愚痴
鉄道各社では新入社員が配属先で見習いとして業務を覚えている時期です。
新入社員がいきなり乗務員ということはまずなく、駅や車両基地、メンテナンス系の職場(電力区、保線区など)に配属されます。
利用者と接点があるのは駅ということになりますが、駅で新入社員をみかけた際は不慣れな点が多々あるかと思いますが、どうかあたたかく見守ってください。

さて今年も5月から6月にかけて衣替えがはじまります。
時期は会社によりバラつきがありますが、半袖シャツを基本とする夏服になります。ゴールデンウイークころから気温が上がるとYシャツ姿の鉄道員を見かけますが、待望の衣替えとなるわけです。
といってもまだ朝晩は少し肌寒く感じるので、私は今月いっぱいは白Yシャツに上着を羽織ることが大半になりそうです。
Yシャツを長袖か半袖で調整しつつ、最高気温が30℃近くになる日中は夏服という具合です。

朝晩と日中の気温差でしばらくの間は服装に気をつけたいですね。

連休明けの体調不良と人身事故

2017年05月08日 22時44分24秒 | 鉄道員の愚痴
今年もゴールデンウイークが終わりました。
私たち鉄道員はカレンダー通り休めるわけがなく、私は5月3日が唯一の休みでした。

連休明けの今日は体調を崩したお客さまの救護などが重なり、朝のラッシュ時間帯に大幅な遅延が発生したようです。
休み明けは体調を崩しやすいものですが、大型連休あとは尚更件数が増える傾向にあります。まして4月から満員電車に乗りはじめた方はやっと慣れてきたころですから尚更体調を崩しやすいのかもしれません。
とはいえ、今日の遅れはちょっと酷すぎたようです。私は休みでしたが、乗務だったみなさま、そして利用者のみなさまは本当にお疲れさまでした。
また体調が優れないときは無理をせず一度降りてホームのベンチで休んだり駅員にお申し出ください。


さて、ゴールデンウイーク明けにはもう一つ増えるものがあります。
それが「人身事故」です。

昨年も同様の記事を書いたところ、今年も多くのアクセスがあり関心が高いようです。
大変残念なことですが、新入学生や新入社員の方が新しい環境に馴染めず、いわゆる五月病で列車に飛び込み自ら命を絶ってしまうことが増えるのも5月です。
自殺という選択をするのは相当追い詰められている証なわけですが、辛いときはまずは周りにいる家族や友人、または専門機関に相談してみてください。命を犠牲にしてまで辛い環境に居る必要はありません。

いまの時期のほかに「年末年始」と「年度末」にも人身事故が増えます。
ぜひ周りの方の変化に気づいたときは声をかけて話を聴いてあげてください。
明日以降、人身事故が起こらないことを祈っています。