い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

計画停電中の鉄道

2011年04月24日 18時56分44秒 | 鉄道員の愚痴

未曾有の大地震から1ヶ月以上が経ちました。
浄水場で乳児対象の基準を上回る放射性ヨウ素水が検出されたことによる水の買占め計画停電による交通機関や生活リズムの乱れといった“騒動”がなくなり、自粛ムードの解消など、私の周りではだいぶ落ち着いており日常の生活が戻ってきております。
しかし、計画停電は終了しても夏の電力需要の増大を考えれば引き続き節電には取り組む必要がありますし、被災地では現在も多くの方が終わりの見えない避難生活を送っていたり、未だに親族の行方が不明のままの方が居るのが現実です。

私は3月11日地震発生時は北陸に居て無事でした。
寮も壁掛けのカレンダーが落下しただけで、何ひとつ被害がなくホッとしました。
14日から始まった計画停電により鉄道各社は毎日ダイヤ改正を行う事態に大きく混乱し、私も例外なく影響を受けました。
どの区間が運転できるのかどのくらいの本数が運転できるのか誰がどの列車に乗務するのか、すべてが当日にならないと分からない状態でした
どこの鉄道会社もそんな状況ゆえ、出勤できない社員も多く居たことが混乱をさらに大きくしました。利用者の皆さまには大変ご迷惑をお掛けましたが、みんな経験の無いことで不届きは多々あったと思いますが一生懸命がんばっておりました。

計画停電の終了に伴い、4月以降は一部の運休や本数減はありますが混乱はなく、おおむね通常通り運転されています。
不慣れな新入生・新社会人が利用することなどにより乗降がスムーズにいかず、朝のラッシュ帯にはどうしても遅延が発生しやすい時期です。特に気を遣うこの時期に通常通りの運転を確保できたことは鉄道員の一人として嬉しかったですし、これが鉄道の使命なのだと思います。

前述の通り、計画停電は行わなくとも決して余裕があるわけではありません。
夏にはまた電力供給が逼迫する恐れがあります。満員電車での冷房の使用停止は具合を悪くされるお客さまが続出するでしょうから避けなくてはなりません。
まだどうなるか分かりませんが、一人ひとりが協力して乗り切りましょう