い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

雪の2月29日(うるう年)

2012年02月29日 23時28分09秒 | 鉄道員の愚痴

今日は2月29日
4年に1度しかない日です。
今年は「うるう年」だったんですね~

午前中は雪が降り続き、朝の通勤時間は一面真っ白でした。
各駅では電車の間合いでホームを除雪する駅員の姿がありました。
滑って転倒しケガをした人も多いのではないでしょうか
どうしても雪になれない地域ゆえ、気を付けて対応したいものです

こんな天気ですから、何もないのに電車は10分程度遅れていました。
どうして遅れるのか簡単に説明します。
足元が悪く、どうしても乗り降りに時間が掛かります。また普段自転車などで利用しない人もこんな日は鉄道を利用するため、お客さまの人数が増えることも一因です。
雨や雪の日はブレーキの利きが悪くなり、どうしても早め早めにブレーキを掛けるために停車までの時間が伸びます。
一駅あたり数秒であっても、それが雪だるま式に増えていき大きな遅れにつながります

雨の日は特に車輪が滑走するため、電車が挙動不審な動きというか大きく揺れることがあります。
たまにお客さまから「運転士は新人か?下手くそだぞ」と言われることがありますが、こればかりは運転士の技量ではどうにもならない部分でもあります
それでも少しでも滑走しないように、ブレーキの掛け方をこまめに調整したり努力をしているんです。
あ~2月29日に間に合ってよかった~


乗務員の訓練「ドア故障」

2012年02月21日 08時22分24秒 | 鉄道員の愚痴

小学生の頃、校長がたしか空襲のときのことだったと思いますが「大人より小学生が一番素早く避難した。それは日頃から避難訓練をやっていたからです。」というお話があったことをいまでも覚えています。
決してマジメではなかったと思いますが、毎月の避難訓練が大変有効であることがわかります。

鉄道員も同じように、いざというときのために毎月訓練勉強会をやっているんです。
今月は「ドアが1箇所故障し閉まらない場合の取扱い」で、車庫で実際の車両を使って行います。

私は先週行ってきました。毎年訓練でやっていますが、何もなければ訓練時しかやらないことだけに細かいことを忘れていました。やはり訓練は大切ですね
よく「訓練は本番のように、本番は訓練のように」と言いますが、訓練で出来ないことは本番十分に対処できませんし、逆に訓練でしっかりやっていれば、いざというとき無意識に体が動くものだと思います。

訓練は泊まり勤務の前や明けで勤務終了後にいわゆる「残業」で参加するので、私もそのまま泊まり勤務でした

翌朝、沿線の温度計は-3℃
いや~寒かった(>_<)
普段あまりヒートテックを着ない私もさすがに上下ヒートテックで防寒をしたら、あら不思議たしかに寒いんですが、我慢できる範囲で普段欠かせないセーターが無くても乗り切れました
ヒートテック恐るべし
ちなみに私は会社支給のコートは重くてダサくて邪魔になるので一度も着たことはありません


きたぐに運休

2012年02月08日 22時17分46秒 | 旅行記
敦賀から近江塩津にかけて雪がかなり降っていたものの「日本海」は京都で床下の着雪点検を行っただけでほぼ定刻に大阪に着きました。

寝台から眺める琵琶湖に複々線で追い抜くアーバンネットワークの列車たち。同じ車窓も車両が違うだけで全く印象が異なります。
旅立ちの旅愁とともにこの清々しい目覚めが夜汽車の魅力です

大阪駅に降り立ち、はるばる青森から日本海やって来たんだと実感したのも束の間、楽しいひとときは長続きすることはありませんでした。

改札口に日本海側の大雪による本日(2/8)発車の夜行列車の運休を知らせる貼り紙が掲示してあり、しっかり「きたぐに」の文字がありました
駅員に確認すると、乗車券はそのまま東海道新幹線~上越新幹線経由で迂回乗車、料金券はきたぐにの急行券・寝台券を払戻し、迂回部分を新規に購入してくださいとのこと。

せっかく来たのですからはまかぜ・スーパーはくと・はるかと関西の特急を堪能してから新幹線で帰ることにしました。
京都を18時半すぎに出て東京に21時前に着きましたから、やはり新幹線は速いです。でも、それだけしか魅力がなく夜行列車の代わりにはなりません

本来ではあればいまごろスーパー銭湯で汗を流し、きたぐに乗車に備えていた頃でしょう。
強烈な寒波で大荒れのようですから無理に運転して何もない無人駅で長時間運転を見合わせても困りますし、安全を第一に考えれば運休は仕方ありません。
スケジュールや財政面からして再度リベンジも難しく残念です

ダイヤ改正まであと1ヶ月と少し。1日も多く安全に運転されることを祈ります。

寝台特急日本海惜別乗車

2012年02月07日 23時51分39秒 | 旅行記
新年を迎えたと思ったら既に2月も一週間が経ちました。
日記を書こう書こうと思いつつ、文才がなく時間が掛かるからと後回しにしてしまい、結局書かず仕舞いということが多々あります
そんな状況を打破すべく、久々の旅行記をお送りします。


今朝は一時期に比べて緩んだものの不思議な気候で、ひと駅で寒(4℃)→暖(10℃)という急激な温度変化に電車の窓ガラスが一気に曇りました。服装選びも難しく空調にも気を遣いましたが恐らく車内のお客さまも不快に感じられたと思います。

そんな夜勤明けを終え、東北新幹線に乗り込み一路北を目指しました。
着いたのは「青森駅」
青函連絡船が無くなった今も旅愁を誘う駅で私は毎年一回は訪れています。
そして今日の宿である寝台特急「日本海」に乗りこみました。


毎年この時期になるとJRグループのダイヤ改正で廃止になる列車に鉄道ファンが集まりますが、この3月17日ダイヤ改正で臨時化される「日本海」と「きたぐに」に乗るのがこの旅の目的です。
ダイヤ改正までまだ1ヶ月以上あり鉄道ファンは多いもののまだ空席があります。ダイヤ改正が近くなればなるほど殺伐とするので今日の乗車となりました。

私は寝台特急で迎える朝が好きです。あの独特で優雅な雰囲気は何とも言えません。
夜行列車の臨時化・廃止はいまに始まったことではなく避けられない流れですが、夜汽車の旅情を失うのは残念でなりません。

列車はただいま羽越線内を定刻に走っています。
明朝、寝台特急から眺める琵琶湖を楽しみに眠りにつきます

明日の夜は「きたぐに」に乗りますが大雪の予報に運休にならないことを祈るばかりです。