い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

8月に暖房!?

2014年08月28日 17時42分25秒 | 鉄道員の愚痴
今週に入り涼しく過ごしやすくなりました。まだ8月なのにもう夏は終わってしまうのかな?と思っていましたが、さらに季節は進んでしまったようです。

昨日は泊まり勤務で半袖で通勤しました。涼しく心地よかったのですが、陽が落ちたら確実に寒くなるなと感じました。
とりあえず半袖で仕事をしてみると、車内ではちょうどいいのですが外に出ると少し肌寒く感じます。

最初の休憩で上着を羽織ることにしました。上着を着ると外ではちょうど良いのですが、その涼しさから車内が混まないと空調が入らず、乗務員室だとちょっと暑いかな?と思うくらいでした。
時間とともに気温も少しずつ下がり、乗務員室でもちょうど良い感じになったところで仕事が終わりました。

宿泊所で仮眠をとり、今朝目覚めてみると、上着を着ているのに多少寒さを感じます。体感ながら20℃は切っていて18℃前後でしょうか。
お腹の調子が良くない感じがしたので8月なのに乗務員室だけは今季初の「暖房」を入れてしまいました。
寒くて我慢できない!というわけではありませんが、寒さはお腹にすぐくるので、乗務に集中するためにも体調管理としての暖房です。

客室は自動空調なのでまだ暖房は入っていないと思いますが、いくら乗務員室だけとはいえ8月に暖房を使用したのは初めてです。いかに涼しかったのかがわかります。
例年ですと、9月下旬になると早朝に弱く入れる日が出てくる印象です。

このまま夏が終わることはなく、また暑さが戻ってくるのだと思います。とはいえ、これからは服装に悩むことが多くなりそうです。
25℃以上は半袖、20℃以下なら上着着用と迷わず服装を決められます。
20℃から25℃の間はとても微妙な気温で上着か半袖か悩んでしまいます。

乗務員という性格上、一度職場を離れるとすぐには戻ってこれませんから、「やっぱり上着があればよかった」「要らなかった」ということは極力避けたいものです。
かといって心配性になって余計なものを沢山持ち歩いて乗務もしたくありません。

みなさんも寒暖の差で体調を崩さないようにお気をつけください。

足元のセミにご注意ください

2014年08月20日 21時27分09秒 | 鉄道員の愚痴

今日の東京は酷といえる暑さになりました。
外気温が35℃を超えていて、冷房をガンガンに入れているのですが車内温度は26~27℃です。これでは椅子が埋まる程度ならいいのですが、ちょっと混むと暑く感じる方も増えてきます。
全力のエアコンでも効かないほどの暑さでした。昨年ほどではないにしろ、この暑さで夏バテという方も多いのではないでしょうか。

夏もピークといいますか、折り返し地点を過ぎた頃ですが、この時期のホームはみなさん足元には十分注意してください

8月に入ると鳴き声がときには不快にもさせるセミさんがその短い一生を終えるようになります。
個人的な印象では、お盆過ぎのいまが一番多いのではないでしょうか。

セミさんは場所を問わずどこにでも生息していて、人間を嫌うこともありません。それゆえ、駅のホームで最期を迎えるセミも当然います。
仕事柄、どうしてもそんなセミの姿を見かけることがあります。ときには踏まれて本当に痛ましい姿になっていることもあります。多くの乗降客がいる場所ですから人間も気づかず…なのでしょうけど見て良いものではありません。

最期をホームのコンクリート上で迎えるのはセミにとっても本望ではないと思いますし、我々としても踏みたいものではありません。どうか皆さんもこの時期は足元にご注意ください。

セミさんを見かけることが減っていくと秋がやってきます。暑い暑いと言ってても季節は移りゆきます。どうかご自愛ください。


日航機墜落事故から29年

2014年08月16日 17時19分57秒 | 鉄道員の愚痴
8月も折り返し地点となりました。
学生の頃は、夏休みに浮かれ、この時期になっても未だ宿題に手をつけず遊びに夢中でした。

高校を卒業し社会に出たことで40日という長い夏休みを失いましたが、そんな生活も早9年目です。
子どもの頃は夏休みのない親をみながら、夏休みがなくて毎週仕事に行くのは辛くないのかなけるな。と思っていましたが、自分が働く立場になるとそれが当たり前ですし、好きな仕事をしているせいか特に苦に感じたことはありません。
ただ40日という長期の休みは要らないけど3~4日の連休があればそれでいいんです。

猛暑の日でも暑さを感じず、夏休み恒例の鉄道各社が行うスランプラリーやプールで元気いっぱいな子どもたちも見かけると、自分たちにもそんな時代があったんだけど、もうあの元気はないな、と思います。
宿題も大事ですが、元気いっぱい遊ぶこともとても大切だと思います。子どもたちのみなさん、残りの夏休みを楽しんでくださいね。


さて、8月は子どもたちには夏休みという素敵な月ですが、過去には悲しい悲惨な出来事があったことも忘れてはなりません。
広島・長崎の原爆投下、終戦、そして御巣鷹の尾根での日航機墜落事故。
毎年、その日には必ずテレビで触れられ、特番が組まれます。
今後、日本は戦争に向かうという政治の動きもあるようですが、被爆国として絶対にあってはならないと強く思いますが、政治という大人たちの考えは理解できせん。

今日は同じ交通機関で働く者として日航機墜落事故について書いてみます。
※事故の詳細を書くことはいたしませんので、各自お調べください。

いまから29年前の1985年(昭和60年)8月12日、日本航空123便は御巣鷹の尾根に墜落しました。
事故原因について航空事故調査委員会は圧力隔壁の破損と報告しています。他にも様々な説が巷には流れておりますが、これが公式な見解ということになります。

事故は産まれる前のことであり、子どもの頃は、いくら大きな飛行機事故とはいえ、どうして何年も前の出来事を毎年毎年大きく取り上げられるのか分かりませんでした。簡単に「あれから○年が経ち、慰霊登山が行われました」という報道ではないのか疑問に思っていました。
会社に入ってから名前はっきり覚えていませんが、日航機事故について書いた書籍を読んでから関心が一気に高まり、他にも何冊も読みまさた。事故からかなりの年月が経ち、いまではコックピットのボイスレコーダーの音声がインターネットで聴けるようになり、何度も聴きました。

ボイスレコーダーの音声を聴いていると、原因が不明で油圧システムを全て失い、コントロールができない中、なんとか機体を安定させようと奮闘する様子がうかがえ涙が出てきます。
原因もわからない中、最善も求めて模索し、最後の最後まで諦めないコックピットがそこにはあります。

我々、鉄道も安全は輸送の生命であることは変わりません。会社でも安全性の向上に力をいれていますが、いつも時代も100%の安全はあり得ません。
いつ、どこで、いままで考えられなかった事態が発生するかわかりません。訓練やマニュアルもありますが、それで完璧ではありません。
もし当事者になった場合、123便のコックピットのように「最後まで諦めない」鉄道員でなければならないと考えます。
そのためにも日ごろからただ単に仕事をするのではなく、考えて仕事をしていくことが重要ではないでしょうか。

私は飛行機には疎く、専門的なことは何もわかりませんが、「安全」という交通機関に共通する言葉がここまで深く調べるように動かしました。
子どものときは私の考えは変わりました。123便の事故を単に甚大な飛行機事故とするのではなく、鉄道員という視点から安全について考えるときにしていきます。