い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

見習い車掌育成記vol.5

2017年12月05日 20時30分51秒 | 鉄道員の愚痴

この記事は昨年、見習い車掌の育成を担当したときのものです。
一年前の内容ですので誤解のないようお願いします。

見習い2日目の勤務は泊まりで、出勤日には放送ポイントを覚えてもらいました。
明け(非番)は、朝のラッシュの中でも一番混む時間帯の列車に乗務します。
明るい景色をみながら放送ポイントを確認しつつ、ラッシュ時のドアの開閉を行います。

約2分30秒間隔で走る電車
遅れていないにも関わらずホーム上にはたくさんのお客さま
乗り降りが途切れる瞬間に合図を出し、ときにはお客さまを押し込む駅員

日常である朝の光景も乗務員室から前方を確認し、ドアを閉める立場となれ緊張するものです。
乗降が終わったこと、駅員の合図を確認して、お客さまを挟むことなくドアを閉める。
ラッシュ時であってもこれができなくては務まりません。

では朝ラッシュ時の乗務が始まります。
始発駅では座って通勤したい人が整列乗車をしています。
ドアが開くと同時に始まる椅子取りゲームはすぐに勝負がつきました。立っている人はそこまで多くありません。
発車時刻になり駅員の合図でドアを閉めて定時に発車しました。

駅に停まるたびにお客さまが乗り込み車内は混み合ってきます。
ラッシュ帯のドア開閉にも慣れてきた頃、ドアを閉めた瞬間に緊急停止無線が鳴り響きました。
すかさず「非常ブレーキ!」と叫び、見習いもすぐさま非常ブレーキ操作を行いました。
動き出す前だったので一旦ドアを開けて詳しい情報を待ちます。すぐに「反対方向の列車が異常な音を認めたため」と情報が入りました。

約10分で異常がないことが確認され運転再開となりましたが、当然乗り切れるわけもなく各駅で積み残しが発生しています。
こんなときは焦っても仕方ありません。遅れの放送をし乗り切れないほど混雑するドア開閉は見習いにとってはかなりの重労働になったようです。
終点に到着したときには20分遅れになっていました。これは私がドア開閉行っても同じ状況だったと思います。

職場に戻り、朝ラッシュのドア開閉と緊急停止無線の取り扱いを復習しました。
何か異常があったときはまず列車を止める。これが大原則です。
みんなに早い段階で緊急停止無線の音を聞くことになるとは思っていませんでしたが、安全を守るということをよく理解できたかと思います。

駅勤務で放送をす機会が多かったこともあり、放送は安心して任せることができました。出来のいい見習いで、こちらもしっかりしなければ…



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3 コメント

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Unknown (たつ)
2018-10-11 12:09:44
はじめましてたつといいます!
日記見させてもらいました!
鉄道好きで、裏側のお話とか見させてもらって楽しんでます!と、同時にいくつか質問したいのですがいいですか?
返信する
Unknown (たつ)
2018-10-11 12:09:45
はじめましてたつといいます!
日記見させてもらいました!
鉄道好きで、裏側のお話とか見させてもらって楽しんでます!と、同時にいくつか質問したいのですがいいですか?
返信する
Re:Unknown (い~すと(管理人))
2018-10-13 09:33:17
たつ様、コメントありがとうございます。
可能な限りお答えしますので、どうぞ聞いてください!
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