い~すと の 愚痴

ある鉄道会社で車掌をしている"い~すと"が語る愚痴

転勤して感じたこと

2018年11月30日 18時47分38秒 | 鉄道員の愚痴
気づいたら11月も終わりで明日から師走です。

11月は朝晩は寒く感じるようになったと思えば、季節が逆戻りしたような暖かい日もありました。体調を崩しやすいですし、服装選びや空調の調整に悩む時期です。
いまのところなんとかセーターは着ないでいますが、朝に軽く暖房を入れたことか数回あります。

転勤して感じたことをお伝えします。
車掌という仕事は変わりませんが、10年間過ごした職場を離れて新しい路線に乗務しています。
車掌は、車内全体を掌握しドアの開閉や車内放送、空調を管理しお客さまを安全快適に目的地まで送り届けます。車内秩序土の維持だけでなく、事故が発生した際に周囲の列車を止めて併発事故を防止する列車防護要員が一番重要な役割です。
職場が変わっても車掌としての役割は変わることはありません。新しい路線の取り扱いは一から覚えなくてはなりません。

新しい職場では、つい先日まで駅員だった新人の見習い車掌と同等の手厚い教育はありません。すでに一人前である車掌が新しい路線の取り扱いを覚えるカリキュラムで教育を行います。新人の3分の1程度の日数です。
短い日数で本当に覚えられるのか不安しかありません。でも人間ってどうにかなるものですね。不安でいっぱいで、放送ポイントのカンペを見ながらもちゃんと乗務できました。

仕事を覚えるよりも大変なのが人間関係です。
新しい職場で面識があるのは数人です。ほぼ全員が初めての方です。
10年も同じ職場に居れば、知らないことはないですし、基本的に誰とでも話をしていました。はっきり言って居心地は良かったです。
ところがいまは名前も顔も分からない人ばかり。相手の趣味もわかりませんからどんな話題を話せばいいかもわからない。まず話掛けづらいわけです。
自分から挨拶して声を掛けますが、人間関係を築くのは本当に大変でした。いまは異動直後に比べれば話せるようになりましたが、全員の名前と顔は一致していません。

長く居る職場は居心地がよかった反面、最近は自分が成長できていたかと言えば疑問です。
新しいことを勉強して、新しい人と信頼を築くのは大変ですが、刺激があります。転勤して良かったと思いますし、転勤の機会を与えてくれた上司には感謝しています。

乗務員は定期的な異動はあまりなく、居ようと思えば前の職場にもっと居ることはできましたし、20年、30年と同じ職場という人もいます。
鉄道が好きで、車掌に憧れていて、いまの私があります。転勤して良かったと思いますし、せっかく乗務員の職場が複数ある会社なのですから乗務員の異動はもっと活発に行うべきだと考えます。それを良く思わない人も多くいるのが現実です。

新しい職場にもやっと慣れてきたところです。
これから忘年会シーズンに入り、鉄道員には大変な時期になりますが、事故には気をつけて乗務していきます。