今日本外交が熱い

　地味にスゴいニュースであるという認識を持たねばなるまい。コレ。

【時事】安倍首相、中国に謝罪要求＝レーダー照射「写真でも確認」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201302/2013020801004

　「戦後レジームからの脱却の一環」と言い切ってしまってもＯＫである。

　何が凄いかと言えば。

　あの日本が「遺憾の意」以上の「口撃」を中国に見舞ったという事が戦後初であるという事なのだ。

　心中拍手喝采だったのだが、歴代政権が如何に情けないかが浮き彫りになってしまい、悲しい限りなのであった。

　とりあえず、今の日本政府は百点満点どころではない対中政策をしていると言える。

　レーダー照射に対しては、きちんとアメリカを巻き込んでいるし、尖閣防衛で一義的には自衛隊が対処する旨の発言も出ている。

【時事】尖閣攻撃の可能性に言及＝石破自民幹事長
http://www.jiji.com/jc/zc?g=pol&k=201302%2F2013020801031

「尖閣に仮に武力攻撃があったときに、いきなり米国が出てくるかというと、そうではないだろう」と、中国を念頭に武力衝突の可能性に言及した。その上で「まず一義的に日本が対処するのは当たり前の話だ。いきなり日米同盟、安全保障条約が適用されると思わない方がいい」

　この部分だな。
　しかし酷い記事タイトルだな時事。まるで中国が尖閣防衛してて、日本が尖閣に侵略するみたいなタイトルじゃないか。「尖閣有事の際、自衛隊の防衛出動に言及＝石破自民幹事長」あたりが、相応しいタイトルではなかろうか。…ま、それはおいといて。

　粛々と、米軍が尖閣防衛に出動せざるを得ない状況にしているんだな。そしてそれが、一番中国にとって嫌なことでもあるわけだ。

　なんせ米軍は「援軍想定」なのである。あくまで、主要部隊は自衛隊。だから石破氏は「一義的には自衛隊出動」なんて台詞を吐いているわけで、アメリカにも公式発表前に情報を提供している。
　中国の「レーダー照射案件は日本の捏造」発言にしても、それに対抗して開示する情報は、映像や写真が中心で、決定的証拠となったであろう日本の情報分析能力は開示しない。

【読売】火器管制レーダー照射の証拠公表を検討…防衛相
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130209-OYT1T00411.htm?from=ylist

　完璧じゃねぇか。びっくりする程。ここまででも十分完璧なのに、きっちり民主党政権下であの売国政権は隠蔽工作をしている点も、ちゃんと暗に、イヤミにならない程度に公開もしている。

【時事】過去のレーダー照射、明言せず＝防衛省
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130206-00000109-jij-pol

火器管制レーダーを照射したことがあったとする一部報道について、「過去にそういう事例があったのかは、情報収集能力に関わることなので答えを控えたい」

　別に「語るに落ちている」わけではなく、わざとなんだろうけどな。
　過去のレーダー照射がなかった場合は、「ない」と断言すればいいだけなのである。こういうノーコメントは結局「あった」事を示しているのだ。

　さらに、政治は断固とした態度をとりつつも、人道的見地からは敵味方なく手を差し伸べて、日本の「大人度」を演出している。

【レコチャ】中国の大気汚染、日本政府が支援に動いた…大多数が「支持」「歓迎」―中国版ツイッター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130211-00000010-rcdc-cn&__from=mixi

　いや凄いよ。日本の政治家もやればできるよなぁ…。売国奴がほぼ一掃されている現在、あのクソ野郎どもがいなければ、日本の外交はこんなにマトモなのかと。



アクセル・ワールド13 ―水際の号火― (電撃文庫)