あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

和民の経営者でごく普通

2012年02月23日 16時28分38秒 | 国内の事件
 日経スペシャルの「カンブリア宮殿」での、和民社長の発言が話題になっている。

2 名前:名無しさん@12周年:2012/02/21(火) 23:22:49.13 ID:VlBK+9YR0
ワタミ社長「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。
       途中で止めてしまうから無理になるんですよ」
村上龍「?」
ワタミ「途中で止めるから無理になるんです。
    途中で止めなければ無理じゃ無くなります」
村上「いやいやいや、順序としては『無理だから→途中で止めてしまう』
    んですよね?」
ワタミ「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
村上「?」
ワタミ「止めさせないんです。鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
村上「一週間」
ワタミ「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
村上「・・・んん??」
ワタミ「無理じゃなかったって事です。実際に一週間もやったのだから。
    『無理』という言葉は嘘だった」
村上「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。鼻血が出ても倒れても」
ワタミ「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。
    その後はもう『無理』なんて言葉は言わせません」
村上「それこそ僕には無理だなあ」
(『日経スペシャル カンブリア宮殿』の発言コピペ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E9%82%89%E7%BE%8E%E6%A8%B9



 別に珍しくもないよね?こんな経営者。
 普通にいてるわ。

 ウチの社長も部長もこのクチで、そしてこんな連中は別にウチの会社だけの存在ではない。

 俺が幾度と無く紹介している自分トコの会社社長の台詞を再度紹介すればだ。


社長「昔はよかったわ。みんな過労死寸前まで黙って働いたのに、最近の連中は働かん。あきよし君(俺な)はそのころの経験者だから、それを期待してたのに」

 昔COBOLのプロジェクトでプログラム60本(人月単価で数ヶ月。どっかの会社が匙を投げたもの。納期まで既に1ヶ月を切っている)を、

社長「ウチの会社なら1週間でできます」

 と胸をはって受注してきて、3人で1週間後に完成させろと俺らに命令した事がある御仁である。
 この時俺らは「絶対無理です」と主張したものの、死屍累々の状態でなんとか完成させたのだが、社長はこの時

社長「な?できるやろ?」

【拙】神聖なる労働
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/d6fc106234744ffcbbbafb3dba2195e9


 こんなのがザラにある。
 今現在進行中のプロジェクトも、ユーザーが無理難題を押し付けてきて、その無理難題の上にユーザー側の失敗の責任まで押し付けてきている中、俺らメンバー一同が

「こんなのウチの社内リソース総動員しても無理ですよ」

 と言ったら

部長「じゃあ、その無理はどうやったら可能になるのか考えようよ」

 と2ヶ月にわたってプロジェクトリーダーに語りかけ続け、プロジェクトリーダー氏を心身ともに壊したりしていた。
 現在は本当にスケジュール的に無理だった事が判明した為、社長が客先に足を運んで調整する事になり、結果納期が2ヶ月延び、予算もついた。本来、プロジェクトリーダー氏が壊れる2ヶ月前にやるべき事だったはずなのに、あの連中は、自分トコの貴重な人材を壊してからでないと動かないのである。

 物言いはソフトで、会話相手と気持よく仕事をしようという意識にあふれた社長や部長なのだが、俺は勝手に彼らの会話術を

「キャバ嬢的会話術」

 と呼び、忌み嫌っている。
 ほらな。あのワタミの社長とモロ被ってるやろ?
 あんな外道、大阪の経営者であれば別に珍しくもなんともない。

 これだけネタ満載の社長や部長がウチの会社にはいるのだが、ウチはこれでも別にブラック企業ではない。他にもっともっとえげつないところが山ほどあるし、知っとるわ。

 そんなわけで、俺はお亡くなりになったワタミ社員には気の毒だと思うし、ワタミ社長は外道だとは思うものの、「普通だよなぁ。残業100時間とか…」と考えてしまうのであった。
 何かがおかしいよね。日本のサラリーマンってさ。



 ところで。「キャバ嬢的会話術」について最後に解説しておく。

 「いや流石っ!」
 「あきよし君は優秀だなぁ!」

 とかが、随所で入るんである。上記社長とか部長の台詞には。
 で、その上で、例えば

「こっちはスケジュールの見積りで20日/人ぐらいかかるってのに、今人は手隙のメンバーが2人で納期まで1週間切っててとても間に合わない」

 とか言った日にゃ、

「あるぇ?優秀な君がなんでできないのかなぁ?」とか
「無理って言えば本当に無理になっちゃうよ。どうやったらできるか、本当に考えてる?」

 とか、1日13時間以上仕事で拘束されている人に平気で言うのである。
 で。こっちの作業実績を聞いた時だけ「流石っ」とかの合いの手を入れる。その作業実績の凄さがレベル1であろうがレベル99だろうが、「流石っ」って言う合いの手は変わらない。
 要するにこっちの言い分は一切聞いていないのだ。ものすげー馬鹿にされているようにしか思えない。
 しかも、なんとか持ち上げて、スケジュール可能な方法へ会話を誘導しようとしているのがモロバレ。そこに人的リソースの膨大な摩耗が発生しようと完全にお構いなし。俺らがなんと言おうと「無理な事は存在しない」という立場でしかマトモな反応をしてはくれないのである。「できる」と言わない限り、人間扱いしない。

 例えば。俺は子供を保育園に迎えに行くので19時には退社しなければならないのだけど、

俺「保育園にお迎えに行った後、嫁さんが帰宅する20時30分から再度出勤するなら、もう少し働けますけど…(そんなん現実的じゃないですよね。終電まで+1時間ぐらいしか増えないし…)」

 て台詞を言った時、後半の台詞を俺が言う前にひったくり、

部長「それだ!それで行こう」

 と言ってのけたりするのだ。この提案が現実的かどうかではなく、「もっと働きます」だけを評価してレスポンスがくるのである。

 ちなみに俺は朝、保育園へ子供を預けにも行くので、絶対に帰宅しないといけない身で…。多分、その事すら脳内にない。部長は自分と会社の事しか考えてない、部下の人権を簡単に無視する外道だなぁ。


 先日「戦国鍋テレビ」の「戦国武将がよく来るキャバクラ」というコーナーを見ていたのだが、キャバ嬢の語りがなんかすげーそっくりなんだよな。

 戦国武将は自分の手柄を自慢するんだけど、キャバ嬢はその戦国武将を知らないくせに、知ったかぶりをして、凄いとも思ってないクセに、大げさに褒める。知ったかぶりと、その空虚な褒めっぷりがミエミエなので、本気でまんざらでもなさそうな戦国武将が妙に不憫で苦い笑いを誘う内容なんだけど…。
 あれが世のキャバ嬢であれば、男は本当にアホだと思うね。

 そして、「キャバ嬢的会話術」を駆使してる社長や部長を見るにつけ、俺は人間性を疑うわけである。歳をとってもあんな風には決してなりたくないわ…。

【戦国鍋テレビ】戦国武将がよく来るキャバクラ(長宗我部元親編)
http://www.tvk-yokohama.com/sengokunabe-tv/corner/cavakura/index.html

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3 コメント

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ええこというじゃないですか! (池袋ファミリー整体院竹本淳一)
2012-02-28 00:54:07
ええこというやん。
中小ベンチャー企業だとか、オイラのような独立して間もない小さな会社=整体院だけど
は、長時間労働することが、唯一、先発企業に勝つ方法だべ。

とっても気に入りました。コチラのブログ。
原発は徐々になくすほうがいいけど、今の反原発に憤りを感じている男ですよろしく。
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Unknown (んふんふ~)
2012-02-24 03:06:07
節子、それ「嘘」ちゃう!「既成事実」や!
…と言いたくなりますね。うるさい労組のいる会社で働いた経験が無い人なんでしょうね。
この人は、社員に毎日手紙を書くので有名な人でしたっけ?ふてくされてブンむくれた社員を、どういった言葉で宥めスカすのか、すごい興味があります。

「戦国鍋TV」は面白いですね。広島は二年遅れの放送ですが(^^;)「堺衆」の唄が痛快で好きです。
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Unknown (とおりすがり)
2012-02-23 19:23:17
ブログ主さんの仰る事にも一理あるとおもいますし、ワタミの社長さんなんかが仰る事もまた一理あると思うのでそこら辺はなかなか難しいですね。韓国系や中国系の社員なんかは、ガツガツしてて、絶対契約をとってやる、みたいな昔の猛烈社員がまだまだ主流のような気がします。そこら辺のガツガツした所が日本企業から失われていったのもまた事実なのではないかと思うのです。そしてそういったガツガツした所を失ったかわりになる物が新たに日本企業の社員にあるかといえばそうでない気がするのです。
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