あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

規制緩和に対する国民を説得する姿勢について

2011年03月26日 22時55分04秒 | 政治(菅政権)
 俺も、この震災が人災に切り替わる前までは、枝野をスポークスマンとしては、ある程度評価していたが、もうホント、こいつ生粋の「スポークスマン(代弁者)」としてしか、役に立ってないなぁと思う。

 水の問題はかなり深刻である。昨日、ウチの会社に毎日郵送物の集配に来る、クロネコの人が

「大阪(俺の職場は大阪)から、関東に水を送ろうとしてる人が多くて…。今大変なんですよ。水って重いので」

 で、流通がちょっと滞っていたりするのだそうだ。
 実際、その日の昼休みにコンビニに行くと、リットルクラスのペットボトルの水が軒並みなくなっていた。

 もし、俺が枝野と同じ立場だったら、どうやって例の水道水の解説をするだろう。
 その1つの答えとして、日本産科婦人科学会の見解文書が、答えてくれているような気がする。

水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf

平成23年3月24日
日本産科婦人科学会
 平成23年3月23日(水曜日)東京都の金町浄水場の水道水に 1kg(1.0 リット ルあるいは 1000 ミリリットルに同じ)当たり210ベクレルの放射性物質が含まれていると発表されました。
 以下に、1kg 当たり 200 ベクレル前後の放射性物質 を含む水道水(軽度汚染水道水と表現します)を長期にわたって飲んだ場合の健康への影響について学会の見解を示します。
1.軽度汚染水道水を妊娠期間中(最終月経開始日より分娩まで)毎日(計280日間)1.0 リットル(1,000 ミリリットル)飲むと仮定した場合、妊娠女性がその間に軽度汚染水道水から受ける総被曝量は 1,232 マイクロシーベル ト(1.232 ミリシーベルト)と計算されます。
 おおよその母体被曝量は以下のように算出されます。
 総被曝量(マイクロシーベルト)=(摂取ベクレル総量)×2.2÷100
 例えば、500 ベクレル/kg の水を 1 日 1.0 リットルずつ 365 日飲むと
 500×365×2.2÷100=4,015 マイクロシーベルト(約 4.0 ミリシーベルト)と なります。
2. お腹の中の赤ちゃん(胎児)に悪影響が出るのは、赤ちゃんの被曝量が50000マイクロシーベルト(50ミリシーベルト)以上の場合と考えられています。なお、日本産科婦人科学会では放射線被曝安全限界については米国産婦人科学会の推奨に基づいて 50ミリシーベルトとしてきております。
 一方、これら問題に関する国際委員会の勧告、ICRP (International Commission on Radiological Protection) 84 等に基づいて安全限界を 100,000 マイクロシーベルト(100 ミリシーベルト)とする意見もあります。
 この違いは他の多くの安全性指標と同様、安全域をどこまで見込むかという考え方の違いによるものです。なお、赤ちゃん(胎児)の被曝量は、母体の被曝量に比べて少ないとされています。胎児が 100,000~500,000 マイ クロシーベルト(100~500 ミリシーベルト)の被曝を受けても胎児の形態異常は増加しないとの研究報告もあり、ICRP84は「100ミリシーベルト未満の胎児被曝量は妊娠継続をあきらめる理由とはならない」と勧告していま す。
3. 母乳中に分泌される(出てくる)放射能活性を持ったヨウ素は母体が摂取した量の4分の1程度と推測されますが、確定的なことはわかっていません。
4.これらを総合すると、現時点では妊娠中・授乳中女性が軽度汚染水道水を連日飲んでも、母体ならびに赤ちゃん(胎児)に健康被害は起こらないと推定されます。また、授乳を持続しても乳幼児に健康被害は起こらないと推定されます。
5. しかし、胎児・乳幼児は成人に比べ被曝の影響を受けやすいとされており、 被曝は少ないほど安心です。したがって、軽度汚染水道水以外の飲み水を利用できる場合には、それらを飲用することをお勧めします。
6. 妊娠中女性は脱水(体の中の水分が不足すること)には特に注意する必要があります。したがって、のどがかわいた場合は決してがまんせず、水分を取る必要があります。のどがかわいた場合には、スポーツドリンク、ミ ネラルウォーター(軟水のもの)、ジュース、牛乳などがお勧めです。
7. 今後も水道水の放射性物質汚染(ベクレル値)には注意して下さい。今回 お示しした式を使用して、野菜などからの被曝も計算できます(野菜何グ ラム当たりのベクレルかに注意が必要です。1.0 キログラムは 1,000 グラム と同じです)。


 実に具体的だ。
 このレベルの解説であれば、聞いてる方もすごい安心感があるだろう。
 そして、この非常時故に、一時的かつ地域限定的に、ある程度の規制緩和を行う旨を、これ以上の規制緩和は行わないという約束と共に、下記の規制緩和発表で行えば、より完璧であっただろう。

【変態】放射性物質:食品や飲料水、規制値緩和へ 食品安全委
http://mainichi.jp/select/science/news/20110326k0000m040133000c.html

 この方針発表は正直愚かだろう。
 日本の放射能基準が厳しすぎたのは確かだが、これでは単に、政府広報官が「基準値以内なので安全です」と言えるようにするだけで、なんの問題の解決になっていない。安全なのは確かだろうが、なぜその結論に至ったのかというプロセスがまったく見えてこない。
 忙しいのはわかるが、スポークスマンであれば、平易な言葉で根拠をしめした上で、規制値の緩和を発表してほしいものだ。

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