コレキヨの恋文
三橋貴明氏の新刊。えーっともしかして俺は、氏の本を読んだのは初めてかもしれず。
ご本人がブログで、確か「『もしドラ』がヒットしたので、同じようなネタでマクロ経済を啓蒙できないかと思った」とかなんとか、書いてたような気がする。
俺は、彼の著書を読んだのが多分初めてなので、彼が他にどんな本を書いているのかは読んだことがないのだけど、多分小説家ではなかろう?経済関係のビジネス書ばかりだと思う。だもんで小説としては処女作かと思うのだけど。
確かに、物語として見れば少々イマイチな点は否めないんだけど。でも少なくとも「もしドラ」よりは「話」として面白かったし、この内容でちゃんとマクロ経済の啓蒙書になっている事に驚いた。
正直、ちゃんと解っている人からすれば、これは完全に常識で構成されていると言っても過言ではない。「マクロ経済に興味が出てきたから、わかりやすいマクロ経済本を読んでみよう」と思って手に取ると、拍子抜けする。マクロ経済に興味が湧いた段階で、普通はマクロ経済関連の常識は既に持っている。なので、そーゆー人がターゲットではない。
これは「マクロ経済に興味がない人の目ん玉からウロコを落としてやろう」という観点で作成された本なのである。「もしドラ」みたいにアニメ化したり映画化したりして、多数の人に国民経済を理解してもらおう、啓蒙しようという試みなのだ。「もしドラ」読んだ連中がドラッガー読んでいるとは思えないだろう?要するにそういう事だ。
しかし確かにすげぇよこれ。ネタが。「晩年の是清の時代と現代日本に様々な共通点がある」というワンアイデアのみで、話がここまで膨らませる事ができる著者の力量に脱帽。
少々、自民党と高橋是清の美化がハナにつく部分はご愛嬌だが、別に嘘は書いてない。綺麗にまとまったオハナシ。これはオススメ。「学研まんがでよくわかるシリーズ」が好きなら、絶対に買って損はない。特に
「民主党が嫌いだけど奴らの経済政策のどこに根本的問題があるかわからん」
という層に読んで欲しい。ちなみに俺は、嫁に啓蒙する事を第1目的で購入した。嫁は政治的保守&市場原理主義的思想の持ち主で、イマイチデフレ脱却の処方箋にピンときていない。まさにそういう層の為の本。売れまくって映画化される事を望む。これが常識になったら、日本の政治はちったあマシになる。
後、俺的には「財政研究会」等の初見の政治用語にいくつか触れれた事が、ちょっとした収穫だった。ネットだけじゃ、知りたい事を深く追求する事はできても、知らない事に触れるのは難しいからな。やっぱ本は定期的に読まなあかんと思うわ。
そんなわけで。
映画化をはじめとするメディアミックス計画を応援する意味でも、「買え!」と啓蒙しておく事にする。
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「今は亡き」ではなく「亡命中の」だったかも。ずいぶん前に読んだのでうろ覚えです。
ジョージ・オーウェルの『1984』の構成を借りて、中国の傀儡と化した人権派による日本人弾圧を主題にしたディストピア小説でした。出来に関してはなんというべきか…、ディストピア小説は読者を脅すことが目的なので読後感の良くないものが多いのですが、三橋さんの本もその例にもれず。といったところでした。あとは三橋さん自身を「今は亡き愛国的活動家」に、娘さんをメインヒロインに据えるという小説の設定から漂うナルシスト度数の意外な高さに驚いたものです。
この本がもくろみどおり、「もしドラ」に次ぐ二匹目のドジョウになれるのかどうか、今後の成り行きが楽しみですね。