あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

経済オンチの経済講座

2016年08月22日 23時54分56秒 | 政治(安倍政権)
 相変わらずタミーが財務省に敵対的で面白い。
 いい機会だから、今回も初心者向け、経済講座にしようと思う。

【産経】【田村秀男のお金は知っている】朝日・日経など財務省「御用」メディアの執拗きわまる緊縮包囲網を突破せよ!
http://www.sankei.com/premium/news/160820/prm1608200020-n1.html?google_editors_picks=true

 俺は、日本の全国紙では産経が最も好みではあるものの、経済については最もクソな新聞だと思っている。財務省の御用聞き的な記事と言うならば、産経も似たような記事を掲載していると思う。
 というのは、各メディアに向けた情報提供という形で、財務省がペーパーを配布しているからで、多忙な記者たちは、たいていそれをそのまま記事にするからである。

 そんな中、彼(田村秀男。通称俺の中で「タミー」)の主張はシンプルでわかりやすく、いつも同じであり、そしておそらく間違っていないと思うのだ。

 なぜ、「おそらく」かというと、これを実践できた国が存在しないからだ。
 実績がまったくない。
 で、実績がない部分以外では、彼の言う事は完全に事実であり、財務省やら朝日、日経の主張は嘘なのである。

 例えば。

突出しているのは日経で、財務省が10日に「国の借金」が6月末で1053兆4676億円になったと発表するや、国民一人当たりで約830万円の借金を抱えていることになると騒いだ。経済に多少でも精通していれば、すぐわかる詭弁である。
 国債の9割以上は金融機関経由で国内の預金者が保有しているのだから、国民一人当たり約800万円の資産なのである。借金の当事者は財務官僚なのだから、それほど問題だと言うなら官僚は給料を返上すべきなのだ。

 代表的なのはこれである。国の借金(国債)が1000兆円であり、日本の人口で割ると、一人頭830万円の借金だという話。
 例えば、俺を含めた一般国民ってば。国債を資産運用で購入するんだよね。日本国民が、日本政府に貸しているお金。それが国債なのだ。これを、「日本国民全体の借金」という事が、どれほどの詭弁か。しかも、国債なんてものは、日本の場合返す必要がない。

 なぜなら、日銀が現金を発行しているからだ。国債を、日銀が全部引き受ける事も可能なのである。実際、日銀は国債を現時点でもこっそり大量に買い取っている。
 ぶっちゃけ、日本国債は金利がつく日本円であり、現金は金利がつかない日本円であると言い切ってしまって問題がないくらいの話なのである。

 で、この話をすると確実にハイパーインフレがどーのとか言い出す人がいるんだけど。このハイパーインフレ、戦中の日本ですらハイパーインフレなんぞになった事がないのである。

【ニューズウィーク】ヘリコプターマネー論の前に、戦後日本のハイパーインフレを思い出せ
http://www.newsweekjapan.jp/kaya/2016/07/post-19.php



 こうやって、無限に日銀が資金を供給する状況を「ヘリコプターマネー」なんていう言葉で表現されるわけだけど。昔から、これをやるとハイパーインフレになると言われつつ、最初に「ヘリマネするとハイパーインフレになる」なんて言ってた限界借金量、国債発行額に達しても、日本はいつまでも円高で困ったままなのである。ちっとも円が安くならない。ハイパーインフレになって、日本円が紙くずみたいに安くならないのだ。

 産経でも記事になっていたと思うが、「日本はヘリマネの実験場ではない」という論調の記事を最近見かける。ちなみに、日本がヘリマネの実験場となる事を、世界中のどこの国も望んでいない。

 なぜなら、ヘリマネをするとそれは確実に、円安へとシフトするからだ。
 日本人ならば、円高で困ったという話はさんざん聞くだろうが、円安で困ったってのは、聞いたことがあるだろうか。圧倒的に少ないはずだ。円安は、日本のモノを外国が安く手に入れる事ができる事を示している。これは外国からすれば脅威なのである。

 逆に、日本では海外の安いものを手に入れる事が難しくなる。ここで、日本の食料自給率の低さなんかが話題に出てくる。日本は食料を海外に依存しているんだから、円安になると日本が食糧難に陥ると。

 これも、馬鹿げた話である。実は、日本の食料自給率の算出方法はカロリーベースなのだ。日本人の摂取カロリーのうち、60%ぐらいが海外に依存しているという事になっているのだけど…。
 小麦と肉が、これだけ輸入されてちゃ、こんなの下がんないのである。野菜にはほとんどカロリーがない。そして、日本は食料自給率をコストベースで考えると、70%ぐらいの自給率なのである。

 実際問題、日本の食料自給率を上げたければ小麦を控えて米を食えばいいのだ。それだけだ。

 日本は、世界有数の内需の国なので、外需依存度は低い。鎖国しても問題なく生きていくことができる。こんな国で、ハイパーインフレなんぞ起きるわけがない。つーか起こせないのである。

 確かに、タミーのいう事は実績がないんだけどな。
 誰もが、特に朝日やら日経が、信じられないようなデタラメを言ってて、そのデタラメの方が正しいみたいな形になっているんだよな。タミーの言葉が例え夢物語だったとしても。やってみる価値は、あると思うのである。

 いいやん日本がヘリマネの実験場になっても。俺はそれで、日本は世界に先駆けて、この先の見えない世界的なデフレ恐慌から脱出できると思っているのだけどさ。

人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ ※応援よろしくお願いします!

反逆の日本経済学



1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ()
2016-08-24 18:39:43
>戦中の日本ですらハイパーインフレなんぞになった事がない

何かの動画で見ましたが、あれだけ供給設備を破壊されまくった戦後直後の日本のインフレ率でさえ400%ほどだったようで。ハイパーインフレの二万%には程遠いです。
むしろどこをどうすればハイパーインフレに出来るのか聞いてみたいのが今の日本の状況ですね。
返信する

コメントを投稿